ピーター・ガブリエルのソロ作品がストリーミング配信を開始
ピーター・ガブリエルのソロ作品のストリーミング配信が解禁となった。ソロ・ミュージシャンとなった元ジェネシスのフロントマンのアルバムが全曲ストリーミングで解放されるのは初めてのことだ。
配信されているのは、ピーター・ガブリエルがはじめにリリースした4作のセルフタイトル・ソロ・アルバムと、3枚のアルバム『So』『Us』『Up』だ。その他に、3枚目と4枚目のソロアルバムのドイツ語版『3(原題:ein deutsches)』と『4(原題:deutsches)』に加えて名曲の「Shaking The Tree」と「Hit」も配信されている。
これらアルバムには、ピーター・ガブリエルの最も愛された楽曲「Solsbury Hill」「In Your Eyes」「Sledgehammer」「Shock The Monkey」「Don’t Give Up」「Biko」「Games Without Frontiers」「Here Comes The Flood」「Digging In The Dirt」「Signal To Noise」、そして「Sky Blue」などが収録されている。
この後、数ヶ月に渡り『Scratch My Back』『New Blood』『OVO』『Passion』『Birdy』『Long Walk Home』『Plays Live』などのソロ作品の配信が予定されており、「これからもサウンドトラック・アルバム、オーケストラ/ソング・スワップ・アルバム、ライヴ・アルバム、Bサイト集とリミックス集などを含む過去作品を毎月リリースしていく」とピーター・ガブリエルの公式サイトに記載されている。
ピーター・ガブリエルのキャリアは50年以上だ。1975年にジェネシスを脱退後、彼はデビュー・アルバムに収録されているヒット曲「Solsbury Hill」を生み出し、優秀なソロ・キャリアを開始。1986年に発売された『So』は、彼にとって今までで最も売れたアルバムであり、イギリスでトリプル・プラチナム、アメリカではクインティプル・プラチナムが認定されている。アルバムに収録されている最も評判が高いシングル「Sledgehammer」は、1987年のMTVビデオ・ミュージック・アワードで9部門の受賞を記録し、MTVで史上最も再生回数が多い作品となった。
ピーター・ガブリエルはブリット・アワードで3回(1987年のブリット・アワードで最優秀ブリティッシュ男性アーティスト賞の受賞を含む)、MTVビデオ・ミュージック・アワードで13回、アイヴァー・ノヴェロ・アワードで生涯功労賞、ポーラー音楽賞を受賞している。ピーター・ガブリエルは「幅広い世代の音楽制作者に影響を与えている」ため、57年目のBMIロンドン・アワードではBMIのアイコンに選ばれた。
By Tim Peacock