ポール・マッカートニーがビートルズの曲や新作『McCartney III』ついて語るインタビュー公開
ポール・マッカートニー(Paul McCartney)がApple Musicのゼイン・ロウと1時間に及ぶ親密なリモート対談を行い、2020年12月に発売されたニュー・アルバム『McCartney III』や、ザ・ビートルズの作品について掘り下げた。対談の全編映像は下記よりご覧いただける。
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1番好きなビートルズ楽曲について尋ねられたポール・マッカートニーは、
「僕はいつも‘You Know My Name (Look Up The Number)’と答えるんです。誰にも知られていないような、おどけたB面ソングだけど、僕らがすごく楽しみながらつくった曲なんです。ちょっとしたコメディ・レコードみたいなものですが、この曲をつくった時の楽しい時間を思い出すよ」
1970年に発表されたシングル「Let it Be」のB面に収められた「You Know My Name (Look Up The Number)」以外にも、彼はより有名なビートルズ楽曲のいくつかを挙げている。
「‘Strawberry Fields’は素晴らしい曲だと思うし、‘Hey Jude’も素晴らしい出来だったと思ってます。‘Blackbird’も、‘Eleanor Rigby’ も大好きな曲です」
ゼイン・ロウはまた、ポール・マッカートニーに人生で最もよく聴いたビートルズ楽曲についても質問し、ポールは「おそらく‘Let It Be’だと思います。曲としては最も普遍的で、とにかくあちこちで耳にしました」と答えた。
ポール・マッカートニーは、1970年のソロ・デビュー作『McCartney』についてもこう語った。
「ビートルズが解散してしまったので、僕は時間を持て余していました。家の中をうろついていたら、アコースティックとエレクトリックのギターがあって、小さなアンプも、ピアノも、ドラムキットまであったんだ。だから毎日、自分の楽しみのために遊んでいました。そのうち、“そうだ、これらの機材で録音してみたらいいんじゃないか”と思うようになって、それでマイク1本とスチューダー製の4トラック・マシンを1台手に入れたんです」
「辛い時期だったので、それは僕にとって最高の時間の過ごし方でした」とポールは付け加えた。
その心情は、ロックダウン中、もしくはポールが“Rockdown(ロックに取り掛かる)”と呼ぶ期間中に録音されたニュー・アルバム『McCartney III』にも当てはまるのかもしれない。ポールはこう語った。
「自分のスタジオに行くのがとにかく好きだったので、毎日の習慣のように練習をして、去年仕上げようと思っていながら、時間がなくて未完成のままだった曲を仕上げ始めて、それで1曲書き終えました。その作業の繰り返しでアルバムが完成したんだ。そこには、世界全体がおかしくなってしまったので、心の平静を保とうとしていた、という大きな共通点がありました。突然今まで経験したこともないことが起こったんだから。音楽を演奏することができて本当に良かった。自分の考えや恐れ、希望や愛を音楽に込めることができて、それで僕は救われたようなものです」
Written By Sophie Smith
ポール・マッカートニー『McCartney III』
2020年12月18日発売
先着カレンダー付CD / LP / iTunes / Apple Music
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