ニルヴァーナ「Smells Like Teen Spirit」のミュージック・ビデオがYouTubeで10億回視聴を突破
2019年もカウントダウンに入るころ、ニルヴァーナのアイコニックなミュージック・ビデオ「Smells Like Teen Spirit」のYouTubeでの視聴回数が10億回を突破した。
「Smells Like Teen Spirit」は、世界各国で1位を獲得し、全世界3,000万枚以上を売り上げを誇るニルヴァーナの不朽の名盤『Nevermind』に収録され、彼らの世界的ブレイクのきっかけとなった一曲。1991年8月27日にラジオで初オンエアされた同曲のビデオでは、バンドが活気に満ちた高校生チアリーディング隊のために、バックグラウンド・ミュージックを演奏している。ビデオは下記よりご覧いただける。
『Nevermind』は、“史上最も成功した”、そして“史上最も影響力のあるアルバムのひとつ”という表現で終わらせてしまうにはあまりにも重要な存在になりつつある。このアルバムは、ロックンロールの高潔と情熱をチャートの頂点へと送り出し、過去30年間近くにわたって、さらに来るべき世代の音楽ファンやミュージシャンにとって、唯一無二のインスピレーションであり続けている。また、この作品は長きにわたり、グラム・メタルを絶滅へと追い込んだ要因のひとつとも言われている。
ニルヴァーナのフロントマン、カート・コバーンの伝記本『カートコバーン/Heaven(原題:Heavier Than Heaven)』の著者として知られるチャールズ・R・クロスは、Today.comのインタビューの中で、アルバム『Nevermind』の世界的成功についてこう語っていた。
「とにかく素晴らしいアルバムですから、いつの時代にリリースされていてもヒットしていたことでしょう。その一方で、やはりあの時代にリリースされたからこそ、ニルヴァーナがスーパースター・バンドになれたことも確かです。このアルバムがリリースされた当時、グラム・メタルがちょうど絶滅に差し掛かっていて、世界が再び重要な意味を持つロック・ミュージックを求めて悲鳴を上げていたんです。そして若い世代もまた、彼らの代弁者を求めていましたから、理想的なタイミングでした。ロックに革命が必要だった時に、ここぞという瞬間にすべてが同時に起こったのです」
先日、YouTubeは、1980年代から2010年代までのそれぞれの10年で最も視聴されたトップ・ビデオを発表した。80年代と90年代のトップを飾ったのは、「Sweet Child O’ Mine」と「November Rain」が共に10億回再生を超えているガンズ・アンド・ローゼズで、「Smells Like Teen Spirit」は90年代に最も視聴されたビデオの2位にランクインしていた。その他、リンキン・パークの「Numb」もまた、10億回視聴超えを記録し、2000年代2番目に視聴されたビデオとなっている。
Written By Tim Peacock
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ニルヴァーナ『Never Mind』