ニルヴァーナの公式YouTubeに1993年シアトルでのライヴ作品『Live And Loud』の映像が初公開
ニルヴァーナが1993年に米ワシントン州シアトルで行なったライヴの模様を収めたライブ作品『Live And Loud』からのパフォーマンス映像がバンドの公式YouTubeチャンネルで初公開された。
現在でも多大な影響力を持つニルヴァーナが1993年に発表したアルバム『In Utero』を記念したツアーの一環として同年12月13日にシアトルの“Pier 48”で行なったこのライヴには、バンド最後のライヴ・メンバーとなったカート・コバーン、デイヴ・グロール、クリス・ノヴォセリック、そしてパット・スメアが出演している。
MTVで放送され、2013年にはDVDとしてリリースされたこのライヴ作品には、『In Utero』ツアーからのライヴ映像に加え、リハーサル映像なども収録されていた。この度、バンドの公式YouTubeでの初公開されたことにより、ファンはその貴重なライヴ・パフォーマンスをオンライン上で無料で楽しむことができる。
また、YouTubeでの公開に先立って、ゲフィン・レコード/ユニバーサル・ミュージック・エンタープライズから、このライヴのフル音源が各ストリーミング・サービスで配信、そしてアナログ盤として初リリースされていた。
さらには、数量限定の180g重量盤2枚組カラー・ヴァイナル(LP1:クリア・ディスクと半透明レッドのスプリット・カラー LP2:クリア・ディスクと半透明ブルーのスプリット・カラー)が、バックステージ・パスのレプリカ兼ダウンロード・カード付の見開きジャケットでリリースされている。
このライヴが完全盤としてリリースされるのはこれが初となるが、短く編集されたヴァージョンは以前にMTVにて放送され、「Scentless Apprentice」のライヴ音源はライヴ・コンピレーション『From The Muddy Banks Of The Wishkah』に収録されていた。
「Heart-Shaped Box」「Come As You Are」「Breed」「Pennyroyal Tea」「Radio Friendly Unit Shifter」などのパフォーマンスを収め、ニルヴァーナのキャリア史上最高のライヴのひとつとして称賛される『Live And Loud』は、米ピッチフォークの言葉を借りれば、「最も無秩序なアリーナ・ロックの理想である“In Utero”を完璧に封入している」のだ。
また、ストリーミングとアナログ盤では音源がリリースされているが、唯一ニルヴァーナの公式YouTubeチャンネルでは公開されていないライヴ映像としてデヴィッド・ボウイの「The Man Who Sold The World」がある。現在までに公開されている全ライヴ映像はこちらでご覧いただける。
Written By Tim Peacock
ニルヴァーナ『Live And Loud』
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