マーヴィン・ゲイ名曲の50周年を記念して、ミシガン州が1月20日を「‘What’s Going On’の日」に制定

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Photo: Gems/Redferns

マーヴィン・ゲイ(Marvin Gaye)の社会問題を投影させた革新的シングル「What’s Going On」発売50周年を記念して、ミシガン州のグレッチェン・ホイットマー知事は、1月20日を「‘What’s Going On’の日」として、デトロイトのモータウン・ミュージアムと共にこの名曲を祝う特別な日に制定することを発表した。

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グレッチェン・ホイットマー知事は次のように述べている。

「暦の上にこの曲へのトリビュートを設けることは、私たちが共に立ち止まり、じっくりと向き合い、アイデア、視点、愛、理解の必要性に感謝するために一致団結できる重要な瞬間を提供してくれることでしょう。これらの価値観は、今日においてこれまで以上に意味のあるものとなっているのです。マーヴィン・ゲイの時代を超越した音楽が、私たちの心に残り、世代を超えて感動を与え続けている中で、‘What’s Going Onの日’の制定が、マーヴィン・ゲイの意味深い言葉にあらためて気づく機会になってくれることを願っています」


1971年1月20日にリリースされた「What’s Going On」は、団結と平和を求める魂の訴えだ。モータウンのソングライター、アル・クリーヴランドとマーヴィン・ゲイ、フォー・トップスのメンバーとして知られるレナルド・“オービー”・ベンソンが共作した同曲は、1965年のワッツ暴動や1969年にカリフォルニア州バークレーで勃発した反戦デモ“ブラッディ・サーズデー”など、60年代の混乱と激動に満ちた出来事への応答歌として書かれた作品である。

マーヴィン・ゲイがプロデュースしたこのシングルは、全米シングル・チャートで2位を獲得し、全米R&Bチャートでは首位に輝く大ヒットを記録。その5ヶ月後、彼は画期的なプロテスト・アルバム『What’s Going On』をリリースし、ヒットメーカーとしての新たな一面を現した。発売から半世紀経った今、国が分断される中、マーヴィン・ゲイの呼びかけはこれまで以上に人々の心に響いているのだ。

一方、モータウン・ミュージアムは、マーヴィン・ゲイの不朽の名作を称えるための1年にわたる取り組みをスタートさせた。今月、彼らは同ミュージアムのソーシャル・プラットフォームを通じて、「What’s Going On」のレガシーについての考えを共有するよう人々に呼びかけている。

モータウン・ミュージアムのCEO兼館長を務めるチロビン・テリーは次のように述べている。

「非常に困難な時を迎えた2021年において、マーヴィン・ゲイの多作で時代を超越した歌詞に思いを馳せ、人々に団結の精神を鼓舞することは、これまで以上に重要なことです。‘What’s Going On’の日は、今日の問題に気付き、グループと個人間での活発な対話を促している彼の影響とレガシーを思い起こさせるものであり、この日を通して、モータウン・ミュージックが私たち皆を結びつける重要な役割を果たし続けていることを認識いただけることでしょう」

Written By Sophie Smith



マーヴィン・ゲイ『What’s Going On』
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