メタリカが8月28日に発売するライヴ・アルバム『S&M2』より「Moth Into Flame」の映像が公開

Published on

8月 6, 2020

ItoMasaki

Photo Courtesy of Trafalgar Releasing

メタリカ（Metallica）が、昨年9月6日・8日にサンフランシスコで行われたサンフランシスコ交響楽団との完売公演を収録したライヴ・アルバム『Metallica And San Francisco Symphony: S&M2』から「Moth Into Flame」のパフォーマンス映像を公開した。下記よりご覧いただける。

同ライヴ・アルバムは、デジタル・アルバム、4LP、2CD、DVD、ブルーレイ、そして限定カラー・ヴァイナルの4LP＋2CD＋ブルーレイに、楽譜、ギター・ピック、ポスターなどのグッズを同梱したデラックス・ボックス、さらには、Metallica.com限定販売で、デラックス・ボックスの内容に加え、メンバー4人全員の直筆サイン入りの、同公演で実際に使われた楽譜が追加された完全限定500セットのスーパー・デラックス・ボックスまで、様々なフォーマットで8月28日リリースされる（CDや映像の購入はこちら）。

3時間にも及んだこのコンサートは2部構成で行われた。今回公開された「Moth Into Flame」は第1部からのライヴ映像で、その他にもサンフランシスコ交響楽団のベース奏者であるスコット・ピンゲルが、今は亡きメタリカの初代ベーシスト、クリフ・バートンへのトリビュートとして、バンドのデビュー・アルバム『Kill ‘Em All』から「Anesthesia (Pulling Teeth)」のソロ・パフォーマンスを披露している。

ドラマーのラーズ・ウルリッヒは、英音楽専門誌Kerrang!の取材に、同コンサートについてこう語っていた。

「‘Anesthesia (Pulling Teeth)’でのベース・ソロは素晴らしかった。それに対するファンの反応は鳥肌ものでした。俺は敢えて‘Iron Foundry’を演奏するのが大好きでね。‘The Outlaw Torn’や‘The Call Of Ktulu’のように、普段あまり演奏しない曲を再訪するのも好きなんです。（指揮者の）エドウィン・アウトウォーターが、ロック系の曲を指揮している時に、ある種の原動力をもたらしてくれたのも、マイケル・ティルソン・トーマス（サンフランシスコ交響楽団の音楽監督を長きに亘って務める伝説的な指揮者）が様々な曲を持ち込んで、交響曲とロックの世界がどこで重なっているのかをファンが理解できるように促してくれたのもすごく良かった。そして何よりも、バリケードがなかったのは際立ってた。あの規模のロック・ショウをバリケードなしで行ったのはいつぶりだろうか？あのバリケードは何のためのものなのか？何の意味があるんだ？安全を確保するためだとは思いますが、本質的には人を隔てるものでしょう。ファンがいるところへ出ていけるのは最高だった。身を乗り出して、ファンに抱擁してもらったりしたよ。あれは素晴らしい瞬間でした」

メタリカの地元であるサンフランシスコで行われたこの完売公演には、世界70か国から4万人のファンが集まり、20年ぶりとなったメタリカとオーケストラとの競演に熱狂し酔いしれた。メディアも「メタリカに不可能はないと証明した」（ローリング・ストーン誌）、「この先何十年もファンが語り合うライヴ」（マーキュリー・ニュース紙）、「メタリカと彼らの音楽の才能を真に祝福するもの」（コンシークエンス・オブ・サウンド）と大絶賛を送った。