メタリカが自身のブランドのウィスキー「Blackened」を発表。熟成の決め手は、メタリカの曲を聴かせること
ボブ・ディラン、マリリン・マンソン、サミー・ヘイガー、ビリー・ギボンズといった独自ブランドのリカー商品を立ち上げてきた豪華なミュージシャンの顔ぶれにメタリカが加わった。彼らは新たなウィスキー・ブランド「Blackened American Whiskey」を発売する。
メタリカの1988年のアルバム『…And Justice for All』のオープニング・トラック「Blackened 」から名付けられたこのウィスキーは、蒸留酒製造の巨匠で、北米中のバーボンとライ麦、そしてウィスキーを融合したユニークなブレンドを作り上げてきたデイヴ・ピクレルとの共同製造によるものである。
この商品のための上質なウィスキーの製造にあたり、デイヴ・ピクレルはその開発過程についてこう語っている。
「単純に既存の一般的なウイスキーにメタリカのラベルを貼ったわけではなく、この企画が持ち上がってから最初のテイスティングに至るまで、慎重に管理をしながら、数年かけてようやく完成させたものなんです」。
元陸軍士官学校で化学の教授を務めていたデイヴ・ピクレルは、化学的な観点から、ウィスキーの醸造に音楽を取り入れる試みを実践している。この「Blackened American Whiskey」はブランデーの黒樽で貯蔵され、低周波音に晒すことで、分子運動が活発になり、最終的にウィスキーとして仕上がる、とバンドのオフィシャルサイトに記されている。
またバンドは、彼らの音楽の低周波音を増強するサブウーファーを開発したカリフォルニア州バークレーにある音響メーカー、マイヤー・サウンドとコラボし、音響的にウィスキー美味しくする”ブラック・ノイズ”と呼ばれる製造工程を独占開発している。
ボトルのラベルには、「Blackened」のデジタル音波の形に基づく、サウンドウェーブのデザインが施され、初回生産分には、バンドの結成した年である1981年にちなんだ”081″の文字が刻まれている。
このウィスキーを味わいを極めるべく、新たに5,000本のボトルがそれぞれSpotifyとApple Musicのメタリカ楽曲のプレイリストによって熟成される予定である。
「Blackened」ウィスキーは今週末から、アメリカの一部の都市を対象に、thinkliquor.com 、もしくはspiritedgifts.comでオンライン販売される。
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