メガデス、新作に向けたデモ制作を開始
メガデスのフロントマン、デイヴ・ムステインが先日デトロイトのラジオ局WRIFで行なったインタビューによると、2016年にリリースしたアルバム『Dystopia』に続くニューアルバムのデモ制作を開始する予定だという。
「昨夜、レコーディングのスケジュールを話し合ったところだ」とデイヴ・ムステインは語った。「恐らく、今年の11月か12月あたりからデモを録り始めるだろう。もちろん、曲のストックは充分にある。どこかに篭って、頭を抱えながら曲のネタをひねり出すという作業ではないよ。既にある200個ほどのアイデアをみんなで聞いて、インスパイアされるものを選ぶんだ」
さらにデイヴ・ムステインは、これまでもアルバム制作の為に充分すぎるほどのアイデアを常に用意しており、それをメガデスのアルバムに使えるかどうか1日かけて掘り起こすのだと語った。
「ファースト・アルバムの時点で、俺達はあまりにも多くのリフを用意していたんだ。ファースト・アルバムに収録するつもりだった曲が、結局3枚目のアルバムでようやく収録出来たということもある。’Set The World Afire’、’Rust In Peace’、’Hanger 18’あたりがそうだ。これらの曲はメタリカの前にやっていたパニック(メガデスの前身バンド)の頃に書いたものだったんだ」
さらにデイヴ・ムステインは、今回使われるかもしれないリフについて「中にはもう35年も経ったものもあるだかもね。’Metal Militia’や’Phantom Lord’といった初期のものだったり、’Rust In Peace…Polaris’なんかも俺の作曲活動の中で言えば同じ時代に生まれたものなんだ。’Set The World Afire’も同じ時代に書かれているんだ」と語っている。
「俺の場合、“やばい!もう勘が鈍って曲が書けない。どうしよう!?”ってことにはならない。俺には自分を客観視する能力があるんだ。俺が音楽を演奏するときは、自分が今聞こえている音を吸収して、物凄くヘヴィーでスラッシーなものへと昇華することが出来てしまう。これが俺のやり方なんだ」
メガデスの次回作は、2016年に正式加入した新たなドラマーであるダーク・ヴェルビューレンを加えた初のアルバムとなる。メガデスは、2017年1月にロサンゼルスのステイプルズ・センターで行われた、第59回グラミー賞にてベスト・メタル・パフォーマンス賞をアルバムタイトル曲「Dystopia」で受賞している。
現在メガデスは北米をメシュガーとツアー中であり、今年の後半からはドイツのベテラン・ハードロック・バンドであるスコーピオンズとのアリーナ・ツアーが控えている。
Written by Tim Peacock