メアリー・J、アン・ウィルソンが2018年ロック殿堂入りの式典のプレゼンターに
4月14日にクリーヴランドのパブリック・オーディトリアムで開催されるロックの殿堂の式典で2018年度の受賞者を祝福するプレゼンターが発表された。ザ・キラーズのフロントマンを務めるブランドン・フラワーズがカーズを、メアリー・J.ブライジがニーナ・シモーン、ハートのアン・ウィルソンがムーディー・ブルース、そしてアラバマ・シェイクスのシンガー、ブリタニー・ハワードがシスター・ロゼッタ・サープを紹介する。
また、式典ではアンドラ・デイがニーナ・シモーンへのトリビュートとなるパフォーマンスを予定しており、今年初めにはハワード・スターンがボン・ジョヴィを紹介すると伝えられた。また、スティーヴ・ヴァン・ザントもスペシャル・ゲストとして式典に出席する。
「ニーナ・シモーンの大ファンなの」とメアリー・J.ブライジはローリング・ストーン誌への声明で述べた。「彼女のロックの殿堂入りの一端を担えるなんて、すごく驚いているし、光栄なことだわ」とコメントしている。
アン・ウィルソンは生涯にわたってムーディー・ブルースのファンだった。「ムーディー・ブルースは何年もの間、私の心にとってとても大切なアーティストよ」と話す。「彼らは本当にオリジナルで、本物よ。今年のロックの殿堂入りの式典でトリビュートできるなんて光栄だわ」。
ロックの殿堂入りの式典は過去にも歴史的なリユニオンの場となっており、今年もそれは健在だ。ボン・ジョヴィはすでにギタリストのリッチー・サンボラとパフォーマンスを行うことを発表。これは2013年にリッチーが突然バンドから脱退して以来初のこととなる。また、バンドのオリジナルのベーシストであり、1994年に脱退したアレック・ジョン・サッチも、2001年の一度きりのパフォーマンス以来ステージを共にする可能性が高いと報道されている。
カーズは2011年の短いリユニオン・ツアー以来ライヴで演奏していないが、彼らもまた式典でパフォーマンスを行うことになっている。「ステージで気難しい人みたいにアルバムの暗い曲を演奏することもできるけど、みんなは知ってる曲を聴きたいはずだよね」とフロントマンのリック・オケイセックは2017年12月のローリング・ストーン誌に語っている。「思いつくあたりでは‘Just What I Needed’とか‘Drive’とかを演奏するのは想像できるよね。それをみんな期待していると思う。期待していないものを演奏する理由もないし」。
ムーディー・ブルースのフロントマン、ジャスティン・ヘイワードは12月にローリングストーン誌にオリジナルのキーボーディストのマイク・ピンダーと元フルート奏者のレイ・トーマスと演奏することも考えていると話したが、残念ながらレイ・トーマスは2018年1月に亡くなってしまった。マイク・ピンダーがパフォーマンスに参加するか、式典に出席するか否か自体も確かではない。オリジナルのヴォーカリストのデニー・レイン(1965年のブレイクのきっかけとなったヒット「Go Now」で歌っている)は、当初の殿堂入りの発表後にひっそりとムーディー・ブルースのメンバーに追加されたが、パフォーマンスに参加するか否かは明らかになっていない。
ダイアー・ストレイツの状況は謎に包まれている。グループのリーダーであるマーク・ノップラーは未だ殿堂入りについて公式に発言をしておらず、それは出席を予定していないことを強く示唆している。マーク・ノップラー不在の状況でどのようにバンドを讃えるかについては、ロックの殿堂もコメントしていない。
ロックの殿堂入りの式典はアメリカのテレビ局HBOネットワークで2018年5月5日にアメリカで放送される。
Written by Tim Peacock