メアリー・J. ブライジがアポロ・シアターの殿堂入り。まもなくドキュメンタリーがAmazonで配信
ヒップホップ・ソウル・クイーン、メアリー・J. ブライジ(Mary J. Blige)が2021年5月28日、2010年に創設されたアポロ・シアターの殿堂入り(Walk of Fame)を果たし、アレサ・フランクリン、パティ・ラベル、エラ・フィッツジェラルド、スモーキー・ロビンソン、そして最近ではテンプテーションズなどの伝説的アーティストたちの仲間入りを果たすことになった。
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新型コロナウイルス蔓延を受け、アポロ・シアターはライブ・パフォーマンスのオープンはまだしていないが、メアリー・J. ブライジのファンは125丁目に集まり、この多才なパフォーマーがプレートの除幕式でスピーチするのを見守った。アポロ・シアターのプロデューサーであるカミラ・フォーブスはこうコメントしている。
「ミス・ブライジは、ヒップホップ・ソウルのクイーンというだけでなく、今日の多くのアーティストに道を開いた多才なアーティストです」
メアリーは、1992年に「You Remind Me」で初めてアポロのステージに立ち、その後、1995年と2001年にはアポロのヒットシリーズ「Showtime」に出演し、2002年にはソロコンサートを開催して完売していた。今回の殿堂入りを受けメアリーはこうスピーチした。
「ファンの皆さんがいなければ、今回のようなことが起きることはなかったでしょう」
「初めてこのアポロで歌ったとき、私は自分自身としてではなく、ジェフ・レッドのバック・コーラスとして歌っていましたが、そこからがすべての歴史、メアリー・J. ブライジの歴史が始まったんです」
R&Bのスターであり、女優でもある彼女は、今までにもその名に恥じない数々の称賛を得ている。キャリアの中で、8枚のマルチプラチナムアルバム、9つのグラミー賞(および32のノミネート)、2つのアカデミー賞ノミネート、2つのゴールデングローブ賞ノミネート、SAGノミネートを達成している。
また、彼女のキャリアと人生は、2021年6月25日からAmazonで公開予定のドキュメンタリー『Mary J. Blige’s My Life(原題)』でも描かれることになる。このドキュメンタリー映画は、メアリー・J. ブライジによる2枚目のアルバム『My Life』の25周年記念ツアーに向けて準備している様子が描かれている。
また、メアリーは2021年8月13日にアメリカで公開されるジェニファー・ハドソンが主演するアレサ・フランクリンの伝記映画『Respect』でダイナ・ワシントンを演じている。
Written By Laura Stavropoulos
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