メアリー. J・ブライジとNASが「No More Drama」を彷彿とさせる新たなコラボ曲「Thriving」を発表
この夏ジョイント・ツアーを開催するメアリー. J・ブライジとNASが新たなコラボ曲「Thriving」を発表し、エブロ・ダーデンがホストを務めるApple Musicのラジオ番組Beats 1で解禁された。
ヒップ・ホップ・ソウルの女王は、この新曲で自身の力強いアンセム「No More Drama」を彷彿とさせる2000年代初期のヒップ・ホップのビートへと立ち戻っている。
「私にはやるべきことがあるの、プレッシャーなんてない
自分の殻から抜け出して、もう落ちぶれてる自分を見るのは飽き飽きしたから」
「生き残ろうとしているだけじゃない、成功を手にするんだ」
メアリー. J・ブライジはDJ Envyのビートに乗せてこう歌っている。
新曲公開に先立って、メアリー. J・ブライジは今は亡き偉大な詩人、マヤ・アンジェロウの言葉を自身のインスタグラムで公開し、この新曲を仄めかしていた。
「私の人生における使命は、生き残るだけではなく成功を手にすること。幾分かの情熱と、思いやりと、ユーモアと、それからこだわりを持って自らの使命を全うするのです」。
この曲にゲスト参加しているNASはメアリー. J・ブライジに共鳴し、こう呼び掛ける。
「自分の人生を愛するんだ、王冠をまっすぐと正すんだ」。
Beats 1のエブロ・ダーデンの番組に出演した彼女は、新曲を紹介しつつ、NASとのジョイント・ツアー開催に至った経緯について語った。
「大晦日にNASとパフ・ダディーと遊んでて、その翌日か、もしかしたら2日後くらいだったかもしれないけど、彼から“一緒にツアーをやらないか”ってメールがあったんです。私たちは二人とも1994年にアルバムを出していて、それぞれの作品が今年25周年を迎えるから辻褄が合うと思ったです」。
先月二人は、今年7月から始まる“The Royalty Tour”と題されたジョイント・ツアーを発表していた。新曲「Thriving」以外にも、二人は過去に、2013年のミュージカル・ドラマ『クリスマスの贈り物』サウンドトラックに収録された「Rise Up Shepherd and Follow」や、2012年のNasのアルバム『Life Is Good』に収録の「Reach Out」、そして最も有名な作品として、1997年のメアリー. J・ブライジの3作目のスタジオ・アルバム『Share My World』からジャム&ルイスがプロデュースを手掛けた「Love Is All We Need」など多くの楽曲でコラボしてきた。
多くのファンは、この曲が今後リリースされるメアリー. J・ブライジにとって2017年の『Strength Of A Woman』以来となるニュー・アルバムにも収録されるであろうと推測している。
Written By Laura Stavropoulos
- メアリー・J.ブライジ アーティストページ
- ヒップホップとソウルの仕切りを吹っ飛ばしたメアリー・J. ブライジ『What’s The 411』
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メアリー・J.ブライジ「Thriving (feat. Nas)」