今年のロックの殿堂入りが決定:M・J.ブライジ、ピーター・フランプトン、オジーらが選出
2024年度にロックの殿堂入りを果たすアーティストが正式に発表された。
メアリー・J.ブライジ、ピーター・フランプトン、オジー・オズボーンらがそのリストに名を連ねている。
米時間4月21日に放送された『アメリカン・アイドル』の“ロックの殿堂入りナイト”で、司会のライアン・シークレストと審査員のライオネル・リッチーは、独創性、影響力、そしてロックンロールの流れを変えた音楽を創り出したアーティストを称えるパフォーマー部門7組の殿堂入りすることを明らかにした。全殿堂入りのアーティストは以下の通り。
・メアリー・J.ブライジ
・シェール
・デイヴ・マシューズ・バンド
・フォリナー
・ピーター・フランプトン
・クール&ザ・ギャング、オジー・オズボーン
・ア・トライブ・コールド・クエスト
同部門では、シェール、フォリナー、クール&ザ・ギャング、ピーター・フランプトンを含む8組中4組が初選出となった。
ちなみに殿堂入りの資格を得るためには、個々のアーティストまたはバンドが、ノミネートされた年の少なくとも25年前に最初の商業用レコーディングをリリースしていなければならない。
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殿堂入りの者たちのコメント
この発表を受けて、クール&ザ ギャングの創設メンバーの 1 人、ロバート・“クール”・ベルは声明でこう述べている。
「2024年にロックの殿堂入りを果たせることを光栄に思います。このような栄誉を得ることができるなんて、55年前に私たちがクール&ザ・ギャングとしてデビューした時には想像もしていませんでした。当時、私たちは高校生で、熱心なジャズ愛好家でしたし、ロックの殿堂などというものはありませんでした。兄のロナルド・カリス・ベル、デニス・“ディー・ティー”・トーマス、ジョージ・“ファンキー”・ブラウン、クレイデス・“チャールズ”・スミス、ロバート・“スパイク”・ミケンズ、リチャード・“リッキー”・ウェストフィールドという偉大な7人のオリジナル・メンバーのうち、80年代の素晴らしいツアーに参加してくれたジェームス・“JT”・テイラーとともに、私は存命しています。クール&ザ・ギャングをこの賞で祝福してくれたファンの皆さん、そしてロックの殿堂の投票者の皆さんに感謝します」
シェールの殿堂入りは、昨年、彼女がロックの殿堂が彼女をノミネートしなかったことに公然と非難した後に実現した。彼女は昨年12月に出演した“ケリー・クラークソン・ショー”で次のように語っていた。
「彼らが100万ドルくれても、私は殿堂入りしないでしょう。考えを変えるつもりはないわ。つまり、彼らは自分たちで勝手にやればいいのよ」
2024年ロックの殿堂はまた、故ジミー・バフェット、MC5、ディオンヌ・ワーウィック、そして伝説的モータウンのソングライター、ノーマン・ホイットフィールドを、“オリジナリティと影響力をもって音楽を創造し、音楽に劇的なインパクトを与えたアーティスト、ミュージシャン、ソングライター、プロデューサー”に贈られる“ミュージカル・エクセレンス・アワード”で称える。
アレクシス・コーナー、ジョン・メイオール、ビッグ・ママ・ソーントンは、“ロックンロールや若者文化に直接影響やインスピレーションを与え、進化させたアーティストの音楽とパフォーマンス・スタイル ”を称える“ミュージカル・インフルエンス・アワード”を受賞する。
さらに、元モータウン重役のスザンヌ・ド・パッシーには、”芸術の発展に大きな影響を与えた非芸能界のプロフェッショナル”に贈られる“アーメット・エルテガン・アワード”が授与される。
モータウンの創設者であるベリー・ゴーディは公式声明で次のように述べている。
「本日、モータウン・ファミリーの2人のメンバー、スザンヌ・ド・パッシーとノーマン・ホイットフィールドが来たるロックの殿堂財団賞で栄誉を称えられることになり、とても誇らしく感じる瞬間となりました。私の弟子であり、長年の友人であるスザンヌが、名誉あるアーメット・エルテガン・アワードを受賞することになったことを祝福したいと思います。スザンヌのビジョンと情熱はモータウンの成功に貢献しました」
「私が彼女に託したあらゆる仕事は、達成されただけでなく、私の期待を越えるものでした。スザンヌは私のクリエイティブ・アシスタントから、マイケル・ジャクソン、ジャクソン5、ライオネル・リッチー、コモドアーズなどのキャリアを立ち上げる手助けをし、映画“Lady Sings the Blues”の共同脚本を手掛け、アカデミー賞にノミネートされました。スザンヌは、素晴らしい直感と鋭いウィット、そしてクリエイティブなセンスの持ち主で、エンターテインメント界において非常に優れた存在となっています。私は彼女を心から誇りに思っています」
「また、私が真の音楽の天才であり、モータウンで最も重要な創造力を持つ1人であると考えるノーマン・ウィットフィールドが、ロックの殿堂のミュージカル・エクセレンスに選ばれたことにとても感激しています。彼の輝かしい作品群は多様で大胆でした。彼のキャリア初期のコラボ作品には、マーヴィン・ゲイの‘Pride and Joy’やテンプテーションズの‘Just My Imagination’などがあります。彼は、グラディス・ナイト&ザ・ピップスとマーヴィン・ゲイという2組のアーティストが立て続けに全米1位を記録した‘I Heard It Through The Grapevine’を含む、数々のNo.1ヒットを生んできました」
「そして、彼はストリートに耳を傾け、テンプテーションズとモータウンを全く新しい方向へと導きました。ノーマンの音楽は、‘Ball of Confusion’、‘War’、‘Papa Was a Rolling Stone’など、その時代の社会的意識を反映していました。彼の驚くべき作品群は、彼をその時代で最も重要な創造力の持ち主の一人にしています」
今年ノミネートされながら惜しくも殿堂入りを逃したアーティストには、マライア・キャリー、エリック・B&ラキム、ジェーンズ・アディクション、レニー・クラヴィッツ、オアシス、シネイド・オコナー、シャーデーがいる。
2024年度のロックの殿堂入り式典は、米時間10月19日(土)にDisney+で生配信され、翌日にはHuluで視聴可能となるほか、後日ABCで特別番組が放送される。詳細はロックの殿堂の公式ウェブサイトでご覧いただける。
Written By Tim Peacock
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