マーヴィン・ゲイの名作『What’s Going On』50周年記念盤がレコードで発売

Published on

Photo: Courtesy of Motown Records

マーヴィン・ゲイ(Marvin Gaye)の代表的なアルバム『What’s Going On』の発売50周年を記念した新装版が、2022年4月1日にアメリカで発売され、4月29日には全世界で発売される予定だ。

<関連記事>
マーヴィン・ゲイ『What’s Going On』50周年を記念し、新ビデオやリリースなどが展開
『What’s Going On』解説:表舞台から遠ざかり母国を憂いたソウルフルな世界
マーヴィン・ゲイの生涯を辿る:彼はいかにして真のソウルアーティストになったのか

『What’s Going On: 50th Anniversary 2LP Edition』は、アルバムの作曲とプロダクションを開放する、ボーナスLPを丸ごと含む豊富なボーナス音源も自慢の一つだ。マーヴィン・ゲイのカタログから4曲のレアなカットが初めてレコードで登場し、タイトル曲の未発ヴァージョンである「What’s Going On (stripped version)」も収録されている。

また、全シングル6曲とそのB面のオリジナル・モノ・ミックスと、オリジナル・リリース以来初めてとなる7インチ・ヴァージョンも収録。その中には「God Is Love」と「Flying High (In The Friendly Sky)」の別ヴァージョンも含まれている。

このリイシューは2枚の180gmレコードで、チップオン・ヘビーストック・ジャケットと完全な歌詞付きのオリジナル・ゲートフォールドに収録。他にもジャケットセッションの貴重な画像、アレンジャーのデイヴィッド・ヴァン・デ・ピットを称える短いエッセイを印刷したスリーブもある。また、2021年のマッカーサー・フェローの受賞者の一人であるハニフ・アブドゥラキブがメインのエッセイを寄稿している。

昨年は、『What’s Going On』と彼の楽曲を祝う活動が12カ月にわたって繰り広げられた。その中には、テレビ特番、グラミー賞トリビュート、限定グッズ、グラミー賞ノミネート・プロデューサーであるサラーム・レミによる『What’s Going On』収録曲の新しいリミックスなどが含まれている。

1971年にモータウン・レコードの子会社タムラから発売された『What’s Going On』は、ベトナム帰還兵が母国に戻り、憎しみ、苦しみ、不公平が支配しているという視点から紡いだ物語だ。

このレコードはビルボードのトップLPチャートに1年以上ランクインし、ソウルLPチャートではマーヴィン・ゲイにとって2枚目の1位を獲得し、その後9週間トップの座に君臨した。以来、数十年にわたり、様々なオールタイムランキングの上位を占め、最近では2020年度版のRolling Stone誌による「歴代最高のアルバム 500選」で1位を記録した。

Written By Rhian Daly


マーヴィン・ゲイ『What’s Going On』
1971年5月21日発売
iTunes Store / Apple Music / Spotify / Amazon Music



Share this story

Don't Miss

{"vars":{"account":"UA-90870517-1"},"triggers":{"trackPageview":{"on":"visible","request":"pageview"}}}
モバイルバージョンを終了