マーヴィン・ゲイの伝記映画『What’s Going On』製作決定。ドクター・ドレーらがプロデュース
ワーナー・ブラザースが、伝説的なソウルシンガーであるマーヴィン・ゲイ(Marvin Gaye)の伝記映画『What’s Going On』の配給権を獲得した。本映画はアレン・ヒューズが監督を務め、詩人で劇作家のマーカス・ガードリーが脚本を、N.W.Aの伝記映画 『ストレイト・アウタ・コンプトン』でもプロデューサーを務めたドクター・ドレー、音楽プロデューサーのジミー・アイオヴィン、アンドリュー・ラザーらがプロデュースを手掛ける。
マーヴィン・ゲイ・エステートとモータウンの全面協力のもと製作されるため、劇中にはマーヴィン・ゲイの代表曲をすべて使用する権利が与えられる。これまでも幾度となく、様々な映画製作者がマーヴィン・ゲイの伝記映画を作ろうとして必要な権利の獲得を試みるも頓挫してきたが、これでようやく彼の伝記映画が実現に乗り出す。
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監督のアレン・ヒューズは、米ウェブメディアDeadlineの取材に次のように述べている。
「これは私にとって個人的な思い入れのある作品です。私が初めて兄と制作した映画“ポケットいっぱいの涙”(原題:Menace 2 Society)の予告編に、幸運にも‘What’s Going On’を使う許可をもらえて、その映画のマーケティングを大きく変えるきっかけになりました。19世紀が舞台の映画『フロム・ヘル』を除く、私の過去のすべての作品で、マーヴィン・ゲイの楽曲が使われています。私は常に彼との繋がりを感じていました。彼はアーティストの中のアーティストであり、まるで天上から聞こえてくるかのような、この世のものとは思えない声の持ち主です」
「多くの偉大なアーティストが存在しますが、中でもマーヴィンは独自の道を切り拓いてきました。(彼の歌を)聴いていると、小説を読んでいるかのような気分になります。その声には豊かな内面があり、天国のようでありながら苦痛に満ちていて、苦悩と恍惚が同居しているのです。70年代に自立し、アルバム『What’s Going On』をはじめ、『Trouble Man』『Let’s Get It On』『I Want You』、そして最後の傑作『Here, My Dear』を発表、当時のヴォーカルのオーケストレーションや声の重ね方に関して言えば、彼はモーツァルトでした」
「この映画の権利を集約するために、錚々たる大物監督たちが35年もの間、努力してきたことは皆さんご存知の通りです。(ドクター・)ドレーが “一緒にやろう”と言ってくれたのが始まりで、それからジミー(・アイオヴィン)やアンドリュー・ラザーが加わって、エステートやモータウンの協力を得ながら、様々な問題を解決してようやくこの作品にこぎつけたんです」
Written By Sam Armstrong
マーヴィン・ゲイ『What’s Going On』
1971年5月21日発売
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