マーヴィン・ゲイ「Let’s Get It On」の公式ミュージック・ビデオが初公開
リリースから半世紀以上の時を経て、マーヴィン・ゲイ(Marvin Gaye)の名曲「Let’s Get It On」の公式ミュージックビデオが公開された。
モニカ・コルデロが監督を務め、バニア・チャンドラウィジャヤとウィリアム・クスマがアニメーションを担当したこのビデオでは、1970年代を彷彿とさせる鮮やかでサイケデリックなビジュアルが、この時代を超越したセクシャル・アンセムを彩っている。
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1971年、マーヴィン・ゲイは、セルフ・プロデュースによる11作目のスタジオ・アルバム『What’s Going On』をリリースした。この社会派コンセプト・アルバムは大成功を収め、ソウルの名作として人々に愛され続けている。
1972年には、ブラックスプロイテーション映画(1970年代前半 に登場した都市部 の黒人層 を対象にした映画のジャンル)映画『野獣戦争』(原題:Trouble Man)のサウンドトラックを発表。その後、自身のレーベルであるモータウンの足跡をたどり、デトロイトからロサンゼルスに活動拠点を移すことを決めた。
1973年8月にリリースされた『Let’s Get It On』は、セクシュアリティとスピリチュアリティの両方をテーマにした作品で、マーヴィン・ゲイはプロデューサーのエド・タウンゼントと共に、バラード曲 「If I Should Die Tonight」を含む数曲を共作した。
マーヴィン・ゲイにとって2曲目の全米No.1ヒットとなったこのアルバムのタイトル曲は、当初はエド・タウンゼント自の薬物依存との闘いにインスパイアされたものだったが、やがて誘惑的なアンセムへと進化を遂げた。他の注目すべきシングルには、彼の初期のソウル・サウンドを彷彿とさせる「Come Get to This」や、挑発的なテーマが原因で成功を阻まれたR&Bヒット「You Sure Love to Ball」などがある。
2023年、アルバム『Let’s Get It On』の50周年を記念し、ハービー・ハンコックとのセッションからの未発表音源を含む33曲のボーナス・トラックを収録したデラックス・エディションがリリースされた。『Let’s Get It On』は2004年にグラミーの殿堂入りを果たしている。
その他のマーヴィン・ゲイ関連ニュースとしては、来年、1974年のアルバム『Marvin Gaye Live!』のリマスター版デラックス・エディションがデジタル・ストリーミング・プラットフォームで初配信される予定だ。『Let’s Get It On』の成功を受けての彼のステージ復帰を捉えたこのアルバムには、「Trouble Man」、「Distant Lover」、「What’s Going On」など、名曲のライヴ・パフォーマンスが収録されている。
Written By Sam Armstrong
マーヴィン・ゲイ『Let’s Get It On (Deluxe Edition)』
2023年8月25日発売
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