マドンナの新曲「I Rise」には高校銃乱射事件の生存者のスピーチがサンプリング
マドンナが新曲「I Rise」を公開した。この曲のイントロには、2018年に行ったフロリダ州マージョリー・ストーンマン・ダグラス高校銃乱射事件の生存者で、当時18歳だった高校生のエマ・ゴンザレスによる銃規制をもとめるスピーチがサンプリングされている。
大人たちは私たち子供がまだ未熟で、政府がどんな風に成り立っているのかを理解するには若過ぎると言うけれど、そんなの糞くらえ
彼女の言葉が訴える通り、「I Rise」はセルフ・エンパワーメント(目標達成のために個人が本来持っている意欲や能力といったパワーを最大限に発揮する)について歌われた曲である。この曲の中でマドンナはこう歌っている。
もう全てやり尽くしたはず/安全な場所なんてないし、銃から逃げ回る人生なんて嫌
涙の川は干し上がり、奴らを好き勝手やらせてる/もうこれ以上は騙されない、私は騙されない
マドンナはこの曲についてローリング・ストーン誌にこう語っている。「‘I Rise’ は社会から無視され、自らの考えを訴える機会が与えられていないと感じている全ての人々に発言権を与える手段として書きました。今年は(ゲイプライドの原点である)“ストーンウォールの反乱”からちょうど50周年になるので、人々が自分らしく生き、自らの考えを発言し、自分自身を愛するために、この曲が励みになることを願っています」。
uDiscoverで以前にお伝えした通り、マドンナは先月ニュー・アルバム『Madame X』の発売を発表し、今作からマルーマをフィーチャリングしたファースト・シングル「Medellín」を先行してリリースしている。2人は米時間5月1日に開催されたビルボード・ミュージック・アワードでホログラムを使った新曲のパフォーマンスを披露。彼女にとって2015年の『Rebel Heart』以来のアルバムとなる今作には、ミーゴスのクエヴォ、レイ・シュリマーのスウェイ・リー、ブラジル人シンガーのアニッタなど、複数のゲストとのコラボレーション楽曲が収録され、マルーマは今作収録の「Bitch I’m Loca」にも参加している。
14作目のスタジオ・アルバム『Madame X』は6月14日にリリースされる。
マドンナは今作について、「このアルバムはリスボンで生まれました。その土地で私は、世界中の音楽は全て繋がっていて、それこそが宇宙の魂であるという私の信念を強固なものにする素晴らしいミュージシャン仲間が集う神秘的な世界を見つけたんです」。
Written By Laura Stavropoulos
マドンナ『Madame X』
2019年6月14日発売
CD&LP&限定BOX / iTunes
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