ロジックが7月24日に発売するアルバム『No Pressure』をもって、音楽活動の引退を発表
米人気ラッパーのロジック(Logic)が、2020年7月24日にDef Jam Recordings/Visionary Music Groupからリリースする6作目のスタジオ・アルバム『No Pressure』をもって、正式に音楽活動から引退することをソーシャルメディア上で発表した。
ロジックは自身のSNSにこう記している。
「7月24日にリリースするNo I.D.がプロデュースを手掛けたアルバム『No Pressure』をもって正式に引退を発表します。ここまで素晴らしい10年でした。今度は素晴らしい父親になるべき時が来ました」
Officially announcing my retirement with the release of “No Pressure” executive produced by No I.D. July 24th…
It’s been a great decade. Now it’s time to be a great father.
Art by @SamSpratt pic.twitter.com/stgSU6dMBt
— Bobby No Pressure (@Logic301) July 16, 2020
4作の全米No.1アルバムを生んだ6年間のキャリアを経て、米国レコード協会によってゴールドディスクに認定された2014年のデビュー・アルバム『Under Pressure』を手掛けた名プロデューサー、No I.D.、そして6IXと再びスタジオに戻ったロジックは、自らのルーツに回帰し、“プレッシャーのない(No Pressure)”環境で、自分の好きな音楽づくりに専念した。
ロジック(本名:サー・ロバート・ブライソン・ホール・セカンド)は、過去に070シェイクのデビューアルバム『Modus Vivendi』やロジックの『Confessions of a Dangerous Mind』のアートワークを手掛けたアーティストのサム・スプラットが、この新作のジャケットをデザインしたことも明かしている。
『No Pressure』以前にも、『Under Pressure』(2014年)、『The Incredible True Story』(2015年、全米1位)、『Everybody』(2017年、全米1位)、『YSIV』(2018年、全米1位)、『Confessions Of A Dangerous Mind』(2019年、全米1位)といったヒット・アルバムを次々と発表してきたロジックは、2018年にリリースした6作目のミックス・テープ『Bobby Tarantino II mixtape』でも全米1位に輝いている。
昨年は、自身が執筆したデビュー小説『Supermarket』によって、ヒップホップ・アーティストとしては史上初のニューヨーク・タイムズ紙のベストセラー作家となるという、新たな金字塔を打ち建てた。
また、この小説『Supermarket』にあわせて、Def Jam/Visionaryからリリースされた同作のサウンドトラックは、ビルボード・オルタナティブ・アルバム・チャートでTOP10入りを果たしている。
今年3月には、自身のソーシャルメディアのアカウントを全て削除していたロジックだったが、そのわずか1ヶ月後に復帰し、息子の誕生を発表。彼はまた、生まれたばかりの息子と過ごすためにソーシャルメディアを休止したこと、そして新作に取り組んでいることをファンに報告していた。
「とにかく最高のヒップホップ・アルバムなんだけど、“Young Sinatra 4”のようなブームバップな感じではなく、より現代的なヒップホップなんです。(制作中は)たくさんくだらない話をしていました。人生について、 過去の出来事や子供が生まれたこと、とにかくいろんなことについてね」と彼はNMEのインタビューに語っている。
Written By Sam Armstrong
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