ルイス・キャパルディ「Someone You Loved」MVのYouTube再生が10億回突破
ルイス・キャパルディ(Lewis Capaldi)のヒット曲「Someone You Loved」ミュージック・ビデオのYouTube再生数が10億回を突破した。
スコットランド出身のルイス・キャパルディによる2作目のEP『Breach』からのサード・シングルとして2018年に初リリースされた同曲は、翌2019年に発売されたデビュー・アルバム『Divinely Uninspired to a Hellish Extent』にも収録された。
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陰鬱な雰囲気のビデオでは、彼のもとを去った恋人の行方を追いかけながら街をさまよい歩くルイスを、周囲の友人や見知らぬ人々が引き止めようとする様子が描かれている。2022年に公開された名作ミュージック・ビデオの舞台裏を探訪する映像シリーズ“Vevo Footnotes”では、ルイスとミュージック・ビデオを監督したオジー・プーリンが、このビデオのコンセプトについて次のように説明している。
「このビデオのコンセプトは、若者の恋愛にまつわる会話から生まれました。“相手を完全に手放すことができない”という感覚や、最終的には自分の周囲にいる人々が前へ進む手助けをしてくれる、という考えが基になっています。キャパルディが(このビデオで)最初に遭遇するのは彼の兄で、ベンチから立ち上がるのを手助けします。これはほぼ完璧なメタファーでした。なぜなら、家族というのはたいてい最初に背中を押してくれる存在だからです。私がこのビデオの参考にしたのは、マイク・リー監督の映画『ネイキッド』の夜のシーンでした。デヴィッド・シューリス演じるジョニーが、ただひとり彷徨い歩くあの場面です」
「Someone You Loved」は、ルイス・キャパルディにとって初の全英&全米No.1シングルとなり、UKチャートでは7週連続で首位を獲得した。2020年には、第62回グラミー賞で“最優秀楽曲賞”にノミネートされ、ブリット・アワードでは同賞を受賞。そして2023年には、RIAA(アメリカレコード協会)からダイヤモンド認定を受けている。
同曲はまた、彼にとってYouTubeの“ビリオンズ・クラブ”入りを果たした初のミュージック・ビデオとなる。彼は2019年のデビュー・アルバム『Divinely Uninspired to a Hellish Extent』で世界的な注目を集め、続く2023年の2作目のアルバム『Broken by Desire to Be Heavenly Sent』も全英1位を獲得し、全米チャートではトップ20入りを果たした。2023年のツアー終了後、彼はグラストンベリー・フェスティバルでのパフォーマンスを最後に、ツアー活動を一時休止することを発表している。
Written By Sam Armstrong
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