ルイス・キャパルディが社会不安を抱えるファンがライヴに参加できるよう支援するためのメンタルヘルス計画を発足

Published on

2019年に発売となったデビュー・アルバム『Divinely Uninspired To A Hellish Extent』がUKで最も売れたアルバムとなったルイス・キャパルディ。そんな彼がパニック発作や社会不安を抱えるファンたちが自身のコンサートに参加できるよう支援するための新たなメンタルヘルス計画「Livelive」を立ち上げた。

この計画はスコットランド出身のルイス・キャパルディが、過去インタビューの中で自身のパニック発作の経験談を正直に打ち明けていることに対して、ファンから感謝のメッセージを受け取ったことが発端となったという。

2020年3月2日にマンチェスターのO2アポロから開幕した彼の最新UKツアーに先立って、ルイス・キャパルディと彼のチームは、手助けが必要なファンが彼のコンサートに参加できるよう支援するための取り組みとして「Livelive」を発足。この「Livelive」では、事前に会場設備について紹介するメールでの情報提供サービスに加え、ライヴ中に不安発作やパニック発作を引き起こした観客が滞在できる静かなスペース、医療スタッフや経験豊富なメンタルヘルスの専門家によるサポートなど、より長期的な支援を提供するヘルプデスクをコンサート会場内に設置することを目指している。

さらに、ルイス・キャパルディは、開場の1時間前に、参加者たちが同伴者を見つけられるように、会場周辺の待ち合わせ場所を自身のイスタグラムで公開する予定だという。共同設立者であるジャック・ウィリアムソンは、ガーディアン紙の取材にこう語った。

「ファンの方々からは、“ありがとう。心強いです”、“社交不安障害になってから、あなたのライヴに行くことができませんでした”といった声をいただいています。現代社会の10人に1人はなんらか不安を抱えていて、僕たちはそういった方々を支援する機会が与えられていることに気づいたんです。僕たち‘Livelive’チームは、ライヴ会場でのメンタルヘルス・サポートが将来的にスタンダード化することを望んでいます」

今後は、各コンサート会場がある地元地域のメンタルヘルス組織から、ライヴ当日の「Livelive」の活動を手助けするためにボランティア・スタッフが派遣され、活動支援金としてコンサート・チケット代に50ペンスが加算される。また、さらなる新たな取り組みによって将来的な必要追加資金も提供されていく予定だ。

ジャック・ウィリアムソンは、今後行われるツアーやライヴに向けて、同様の取り組みがコンサート会場やイベンター、他のミュージシャンたちの間でも話し合われていると明かしている。

「誰がやるのかではなく、それが実現していくことこそが重要なんです。将来的に世界のどの会場でも利用できるサービスになれば理想的だと思っています。たとえ1人でも、その人の助けになるのであれば、意義はあると思っています」

 

ルイス・キャパルディの今後のUKツアーの日程は下記の通り:

3月9日(月)ダブリン、3アリーナ
3月11日(水)カーディフ、モーターポイント・アリーナ
3月12日(木)ロンドン、ウェンブリー・アリーナ
3月13日(金)ロンドン、ウェンブリー・アリーナ
3月15日(土)アバディーン、P&J Live

Written By Tim Peacock




ルイス・キャパルディ『Divinely Uninspired To A Hellish Extent』
CD / iTunes / Apple Music / Spotify
視聴・購入はこちら

「Someone You Loved」歌詞・対訳


Share this story

Don't Miss

{"vars":{"account":"UA-90870517-1"},"triggers":{"trackPageview":{"on":"visible","request":"pageview"}}}
モバイルバージョンを終了