カート・コバーンの未公開絵画作品、2017年シアトル・アート・フェアで公開

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2017年シアトル・アート・フェアにて、ニルヴァーナのフロントマンであったカート・コバーンによる、これまで公には未公開だった2点を含む絵画作品が展示されることが明らかになった。

これまでにもカート・コバーンの絵画作品や個人的な手記の抜粋などが公に出版されてきたが、ユナイテッド・タレント・エージェンシー・アティースト・スペース・ブースにて2017年8月3日から6日まで行われるこの展覧会では、カート・コバーンが亡くなった1994年以来倉庫から出ることのなかった2点の絵画を含む彼の作品が展示される。

ひとつの作品は、ニルヴァーナが1992年にリリースしたBサイド集『Incesticide』のアートワークの原画となった空っぽの骸骨の体に2輪のポピーの花と壊れた頭を持つ赤ん坊の絵である。ふたつめの作品は、ニルヴァーナの代理人であるユナイテッド・タレント・エージェンシーのヴィジュアル・アーツ部門の代表者が発掘し、“エドヴァルド・ムンクに通ずるとも言える、歪んだ、表現主義的な形状”と形容した抽象的な作品だという。

今回公開されるカートのコレクションには他にも手の込んだ漫画や、アイアン・メイデンの骸骨マスコットのエディを含む精巧なスケッチ、また2015年にリリースされた『Montage of Heck: The Home Recordings』デラックス・エディションのカヴァーにもなった絵も展示される。

 

カート・コバーン以外にも、ダッシュ・スノウ、マイク・ケリー、エリザベス・ペイトンや、ブラック・フラッグの作品で知られるレイモンド・ペティボン等の作品も展示される。また、この週末に展示会に来れない人の為に、この短い生涯を送ったグランジのアイコンによる彫刻や絵画を巡回展にまで発展させる可能性を、ユナイテッド・タレント・エージェンシーの長きに渡る顧客でありカートの未亡人であるコートニー・ラブとタレント・エージェンシーが示唆しているという。

最近のニューヨーク・タイムズ紙によると、ユナイテッド・タレント・エージェンシー・ファイン・アーツのトップであるジョシュア・ロスが、カート・コバーンの自宅にはまだまだ数多くの絵画や彫刻作品が眠っているということを明かしている。

「これらの作品に値を付けることは難しい」と彼はニューヨーク・タイムス紙に語った。「家族にとってはどれもとても特別なものだから。

Written by Tim Peacock



カート・コバーン『COBAIN: モンタージュ・オブ・ヘック~ザ・ホーム・レコーディングス』

   

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