KISSの引退ツアー“End Of The Road Tour”初日の舞台裏と「Love Gun」演奏映像が公開
KISSのSNS、デジタル・メディアを担当しているキース・ルルーがバンドの引退ツアー“End Of The Road Tour”の舞台裏を映した映像をアップした。この映像はカナダのバンクーバーで行われたツアー初日に向けてクルーが準備をしている様子を撮影したものだ。
KISSのフロントマン、ポール・スタンレーは、今回の大規模なフェアウェル・ツアーとステージ演出についてこう明かしていた。「このツアーがほろ苦いものになるかって?いいや。こんなステージがあるなら、最高に甘くてロックなツアーになるさ。俺たちは自分たちのためだけにハードルを上げたんだが、他のバンドが俺たちのステージをみたときに、”もっと頑張らないと” って思うだろう。ひとつ教えてやろうか。みんな鍛え直した方がいいぜ、なぜかって、俺たちはこのツアーにそれくらい気合いを入れて臨むんだ。度肝を抜くような最高のステージになるぜ。これぞKISSっていうのを見せつけるさ。みんな、この“End Of The Road Tour”で会おう」。
KISSのギタリスト、トミー・セイヤーはオーストラリアのヒステリア・マガジンに、このバンドのラスト・ツアーは、演出面でKISS史上最大級のものになると語っていた。「KISSにとっても全く新しいものになる。このバンドが背負ってきたものに相応しいとてつもないショーになるよ」。
2018年9月、KISSはNBCの“America’s Got Talent”出演時に、今回の“End Of The Road Tour”を発表した。そして、その1ヶ月後には、Live Nation主催による北米での第一弾ツアーの日程と開催都市を公開。海外での日程についてもこれから随時発表されていく予定である。北米ツアーは1月31日のカナダ、ブリティッシュコロンビア州バンクーバーのロジャーズ・アリーナ公演を皮切りに開幕し、その後全43都市を巡る予定となっている。
ポール・スタンレーは米ビルボード誌にこう語っていた。「これが最後のツアーになるってことだけは確かだが、その先のことはまだ何もわらかないさ。このツアーは3年くらい続くかもしれないが、一度やった都市ではそれきりだ。それが俺たちの感謝の伝え方なんだ」。
このツアーには現メンバーである、ポール・スタンレー、トミー・セイヤー、ジーン・シモンズ、そしてエリック・シンガーが参加する予定だが、ポール・スタンレーは、元メンバーのエース・フレイリーやピーター・クリスの出演も匂わせている。
また、初日バンクーバー公演で演奏された「Love Gun」のトミー・セイヤーによるギター・ソロとポールのフライングの様子もあわせて公式YouTubeに公開となっている。
Written by Tim Peacock
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