カニエ・ウェストとキッド・カディの“KIDS SEE GHOSTS”、村上隆監督による同名アニメ・シリーズから予告編が公開

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6月 29, 2020

ItoMasaki

Photo: GOOD Music/YouTube

カニエ・ウェスト（Kanye West）とキッド・カディ（Kid Cudi）による2018年のコラボ・プロジェクトとアルバム『Kids See Ghosts』をベースにした近日公開予定のTVアニメ・シリーズ『Kids See Ghosts』から、好奇心を掻き立てる予告編映像が公開された。アルバム『Kids See Ghosts』のジャケット・デザインも手掛けるポップ・アーティストの村上隆が監督したこの映像には、カニエ・ウェストとキッド・カディが声優を務めるキャラクターが登場する。

CGIを駆使したこの2分間予告編では、カニエ・ウェストが“カニエ・ベア / Kanye Bear”の声を、ウィリアム・J・サリバンと共にサウンド・デザインを手掛けたキッド・カディが“キッド・フォックス / Kid Fox”の声をそれぞれ担当し、2人のコラボ・プロジェクトによる同名アルバムからの楽曲「4th Dimension」がフィーチャーされている。

TVアニメ・シリーズ『Kids See Ghosts』の公開日はまだ確定していないが、先日キッド・カディは自身のツイッターで「近日公開」と予告していた。

カニエ・ウェストが創設したレーベル、G.O.O.D. MUSICから2018年にリリースされたこのユニークなアルバム『Kids See Ghosts』は、カニエ・ウェストとキッド・カディの、長年における実り多い、また時に紆余曲折もあったコラボレーションの集大成となった。2人はカニエ・ウエストの2008年のアルバム『808s & Heartbreak』以来、お互いのプロジェクトにゲスト参加しており、同年キッド・カディはグッド・ミュージックと契約している。

“Kids See Ghosts”というプロジェクト名のもと、才能溢れる2人は、内省的な楽曲の数々をワイオミング州のジャクソンホールでレコーディングした。サイケデリックな要素を取り入れたヒップホップをベースに、ロックとラップの境界線を跨ぐような楽曲も収録した同名アルバムの歌詞は奥深く、メンタルヘルスや自身に潜む内なる悪との闘いにも言及している。また、今作は、ジャスティン・ヴァーノン、マイク・ディーン、ベニー・ブランコ、アンドレ・3000というプロデューサー陣に加え、ヴォーカリストとしてプシャ・T、タイ・ダラー・サイン、モス・デフらが参加するなど、注目のゲストが話題を呼んだ。

全米アルバム・チャートで2位で初登場した他、イギリス、オーストラリア、カナダを含む世界各国のチャートでTOP10入りを果たしたこのアルバムは、世界中で高い評価を獲得し、米ビルボード紙、ニューヨーク・タイムズ紙、NME、ピッチフォーク、ローリング・ストーン誌など、多くのメディアによって2018年のベスト・アルバムのひとつに選ばれている。

Written By Sophie Smith