カニエ・ウェスト『DONDA』からディープフェイクを使った最新MV「Life of the Party」公開

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Kanye West - Photo: Timothy Norris/Getty Images for Coachella

Ye (カニエ・ウェスト)が、2021年のアルバム『DONDA』から、新たなミュージック・ビデオ「Life of the Party」を公開した。このビデオは、ディープフェイク技術を使って制作され、子供時代のカニエの写真が歌い出すというものだ。

このミュージック・ビデオの一部は、5月25日に発売される“Yeezy Gap”の最新コレクションのTVコマーシャルにも起用されている。また、アルバムに収録されている同トラックにはアンドレ3000(André 3000)がフィーチャーされているが、このビデオにはアンドレのヴァースは含まれていない。

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今年3月、カニエ・ウェストはアルバム『DONDA』から「Hurricane」のミュージック・ビデオを公開した。全編3Dアニメーションで制作された同ビデオでは、囚人たちが刑務所から脱獄し、水面から出現したカニエらしき人物が、共に空へと舞い上がろうと彼の信者たちを鼓舞する様子が描かれている。

今回新たに公開された「Life of the Party」のビデオは、これまで公開されてきた『DONDA』の他の映像作品とは一線を画すクリエイティヴとなっているのも特徴だ。

今年1月に公開された「Heaven and Hell」は、「Hurricane」同様、顔まで黒い素材で覆った黒ずくめの服を着た集団が、陰鬱な都市環境を動き回る様子を描いており、その後、カニエと思われる人物が渦巻く人体の塊の真ん中に現れると、雲の上ではゆっくりと竜巻が形成されていく。さらに、映像終盤に登場する黙示録的な風景での戦闘シーンを描いた絵の最後の数枚には“Yeezy Gap”のロゴが映し出されている。

この「Heaven and Hell」と「Life of the Party」のビデオに共通するのは、映像全編を通して“Yeezy Gap”がフィーチャーされているという点だろう。

その他のYe 関連ニュースとしては、2003年のデビュー・シングル「Through The Wire」や、2004年の「Jesus Walks (3rd version)」のミュージック・ビデオを手掛けたクーディ&チケこと、クーディ・シモンズとチケ・オザが共同監督を務めるカニエ・ウェストのドキュメンタリー映画『jeen-yuhs: A Kanye Trilogy(邦題:jeen-yuhs カニエ・ウェスト3部作)』が今年2月にNETFLIXで公開され、高い評価を獲得している。

約21年間に渡ってカニエ・ウェストを追い続けたこのドキュメンタリーは、音楽界でブレイクしようとしていたキャリア初期と、ヒップホップ界のアイコンとしての地位を確立した現在のカニエ姿を映し出している。

Written By Will Schube


最新アルバム
カニエ・ウェスト『DONDA (Deluxe)』
2021年11月14日発売
国内盤CD 2022年3月25日発売
iTunes Store / Apple Music / Spotify / Amazon Music / YouTube Music



 

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