故ジュース・ワールドの大ヒット曲「Lucid Dreams」MVのYouTube再生数が10億回を突破

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Photo: David Wolff - Patrick/Redferns

ジュース・ワールド(Juice WRLD)を一躍スターへと押し上げた大ヒット曲「Lucid Dreams」のミュージック・ビデオのYouTube再生数が10億回を突破した。これは故ラッパーにとって初の快挙となる。

「Lucid Dreams」は、米シカゴ出身のジュース・ワールドがメインストリームに登場するきっかけとなった曲で、プロデューサーのニック・ミラは、スティングの「Shape Of My Heart」をサンプリングし、辛い別れを嘆くエモーショナルなメロディーの土台を作った。

ジュース・ワールドが作曲に要した時間はわずか15分ほどだったが、2017年にデビューEP『JuiceWRLD 999』の収録曲としてSoundCloud上で発表されたこの曲は、その感染力のあるサビと感情を揺さぶる歌詞が多くの聴衆の共感を呼び、200万回以上再生数を記録。当時まだ10代だった彼は、インタースコープとレコード契約を結ぶきっかけを掴んだ。

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契約後の2018年5月4日、ジュース・ワールドは「Lucid Dreams」をシングルとして正式リリース。その6日後に公開されたミュージック・ビデオでは、床に閉じ込められたジュース・ワールドの顔がクローズアップされ、カラフルなサイケデリック・エフェクトによって変化していく。

同ビデオの監督を務めるリリカル・レモネードのコール・ベネットは、“SoundCloud Rap”と呼ばれるサウンドクラウドが生んだアンダーグラウンドシーンのアーティストの楽曲を映像化する手助けをした。このビデオのおかげで、曲の人気は爆発的に上昇し、コール・ベネットは音楽業界における新進監督としての地位をさらに確立していくことになった。

2018年の10月までに、「Lucid Dreams」は全米シングル・チャート(Billboard Hot 100)で最高2位まで上昇し、同年末のチャートで12位に終わった。この曲はジュース・ワールドにとって現在も最大のヒット曲であり、その後も多くのヒット曲が続いた。この曲の成功について、彼はVultureのインタビューの中で、「共感できるんだ。みんなが言葉にできないような気持ちをラップしている」と語っていた。

Written By Sam Armstrong




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