ジョン・レノン生誕80周年を祝して、ノエル・ギャラガー、レニー・クラヴィッツ、ルーファス・ウェインライトらがカヴァー演奏を公開
2020年10月9日のジョン・レノン(John Lennon)80回目の誕生日を記念して、彼の計り知れない人生とレガシーを祝うために、息子であるショーン・オノ・レノンは、ミュージシャン仲間や友人たち、そして彼のファンに父ジョン・レノンのアイコニックな楽曲をカヴァーしてほしいと呼びかけた。
米TV番組“A Late Show With Stephen Colbert”の「Play At Home」シリーズに出演したショーン・レノンは、ジョン・レノンのソロ・デビュー・アルバム『John Lennon/Plastic Ono Band(邦題:ジョンの魂)』から「Isolation」のカヴァーを披露し、人々への参加を促している。
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「やあ皆さん、これから僕がドラム、甥のジャックがベースを担当した‘Isolation’のカヴァーをお届けします。この曲の歌詞は今の時代に驚くほどぴったりなんです。父の生誕80周年のお祝いに、ぜひ皆さんの1番好きなジョン・レノン曲のカヴァーを、父のアカウント‘@johnlennon’、そして‘#LENNON80’と‘#GIMMESOMETRUTH’のハッシュタグを付けて、皆さんのYouTubeやインスタグラム、TikTokにアップしてください。今の僕たちは、父の音楽とメッセージをかつてないほど必要としています」
この呼びかけに最初に応えたアーティストが、「Mother」をカヴァーしたルーファス・ウェインライト、そして「Jealous Guy」をカヴァーしたテーム・インパラのケヴィン・パーカーとピート・ヨーンだった。
ルーファス・ウェインライトは、原曲では感情を一掃するような剥き出しの「Mother」を、趣向を変えてピアノだけで優しく演奏している。
一方、ケヴィン・パーカーとピート・ヨーンは1971年の名曲「Jealous Guy」をアコースティック・ヴァージョンで披露している。
また、誕生日当日には、オアシスのノエル・ギャラガーが「Mind Games」をカヴァーしたり、レニー・クラヴィッツが「Love」をソウルフルに歌い上げたりと、他のアーティストたちからも続々とトリビュート・パフォーマンスが公開された。
ウィルコのジェフ・トゥイーディーも、この生誕80周年を祝うべく、息子スペンサー・トゥイーディー、リアム・カザールと『John Lennon/Plastic Ono Band』からの「God」をカヴァーしている他、ウィリー・ネルソンもまた、息子のルーカスとマイカと共に、1980年に発表されたジョン・レノン生前最後のアルバム『Double Fantasy』の収録曲「Watching the Wheels」のカヴァーを披露している。
これらのアーティストやファンによるトリビュートに加え、テレビやラジオの特番、新たなアルバム『GIMME SOME TRUTH.』の発売、ヴァーチャル・イベントやライヴ配信など、さまざまなかたちでジョン・レノンの生誕80周年が祝福されている。
ニューヨークのエンパイア・ステート・ビルでは、この誕生日にあわせて、ショーン・オノ・レノンがスカイブルーとライトと鉄塔を旋回する白いピースサインでタワー照らす特別ライトアップを点灯し、ニューヨークを愛し、この地に移住したジョン・レノンに敬意を表した。
さらに、若いアーティストや学生達の支援活動を行っている「John Lennon Educational Tour Bus(以下 レノン・バス)」と「John Lennon Songwriting Contest(以下 JLSC)」は、ヴァーダイン・ホワイト(アース・ウィンド・アンド・ファイアー)、RZA(ウータン・クラン)、ジョージ・クリントン、エル・キングに加え、女優のリッキー・レイク、DJのトミー・サンシャイン、ロック・フォトグラファーのボブ・グリュエンといった著名人やミュージシャンたちによる音楽とインタビューをフィーチャーしたヴァーチャル“イマジン・パーティー”を、レノン・バスのインスタグラム・ライヴを通じて開催した。
今回のイベントは、レノン・バスとJLSCがギブソンのチャリティー事業“Gibson Gives”と提携し、年齢は問わず、全ての人々の音楽活動、音楽教育、ソングライティングを支援するために開催されたもので、レノン・コンテストの優勝者24名には、総額30万ドル(約3161万円)以上の賞金とエピフォンのエレキ・ギター(Epiphone LTD Edition Les Paul Quilt Top Pro)とアコースティック・ギター(Epiphone Zenith Masterbilt Acoustic Round Hole)などの賞品が贈られる予定だ。
またジョン・レノンのソロ・キャリアの中で最も重要で、最も愛されている曲を集めたアルバム『GIMME SOME TRUTH. 』も誕生日に合わせてリリースされた。オノ・ヨーコ・レノンがエグゼクティブ・プロデュースを、ショーン・オノ・レノンがプロデュースを担当した同作品は、オリジナルのマルチトラックを一から完全にリミックスしたもので、音質を根本的にアップグレードし、これまでにない究極のリスニング体験を提供している。
Written By Laura Stavropoulos
生誕80周年を祝う新ベスト
2020年10月9日発売(2CD国内盤のみ10月16日発売)
2CD+Blu-ray(Audio)デラックス・エディション
2CD / 1CD / 2LP / 4LP
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