スリップノットの創設メンバー、ジョーイ・ジョーディソン逝去。享年46
メタル・バンド、スリップノット(Slipknot)の創設メンバーでバンドのドラマー兼作曲家であり、マーダードールズといった別バンドやプロジェクトなどで幅広く活躍したジョーイ・ジョーディソン(Joey Jordison)が46歳で亡くなった。現地時間7月27日に家族が明らかにした。家族は米Billboardに下記にようなコメントを寄せている。
「多作なドラマー、ミュージシャン、アーティストであるジョーイ・ジョーディソンが、2021年7月26日に安らかに眠りについたまま亡くなったというニュースをお伝えすることになり、心を痛めています」
「ジョーイの死は、私たちに空虚な心と表現できない悲しみの感情を残しました。ジョーイを知っている方には、彼のウィット、優しい性格、大きな心、そして家族と音楽に対する愛はご理解されていると思います」
「(私たち)ジョーイの家族は、友人、ファン、メディアに対し、この信じられないほど困難な時期に、プライバシーと平穏を求める私たちの気持ちをご理解ください。私たちはプライベートな葬儀を行う予定で、メディアや一般の方々にはこの意思を尊重していただきたいと考えています」
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ジョーイ・ジョーディソンは、パーカッションのショーン・クラハン、ベーシストのポール・グレイらとともに、1995年に出身地のアイオワ州でスリップノットを結成。そして、2013年12月、20年近く一緒に活動してきたジョーディソンとバンドが別れることが発表された。
解散の1年前、ジョーイは永続的な神経疾患である「急性横断性脊髄炎」と診断され、3ヵ月間の入院を経て、集中的なリハビリとトレーニングを行い、完治しただけでなく、楽器の習熟度も新たなレベルに到達。この闘病生活から抜け出し、一連のフェスティバルに出演してステージに戻った後、スリップノットとジョーイは別の道を歩むこととなった。
ジョーイはバンドを離れた後、2016年にヘヴィ・ロック・バンド、VIMICを結成。このクルーは、ユニバーサル ミュージック エンタープライゼス(UMe)と、ベテランのロック・マネージャーであるアンディ・グールドとのUMEのレーベル提携であるT-BOY RECORDSとグローバルな契約を締結した。
VIMICは、ジョーイ(ドラム)、カレン・チェイス(ボーカル)、ジェド・サイモン(ギター)、カイル・コンキエル(ベース)、マット・タラチ(キーボード)、スティーヴ・マーシャル(ギター)で構成されていた。また、T-Boy/UMeのレーベル・メイト、メガデスのデイヴ・ムステインもVIMICのデビューアルバム『Open Your Omen』の制作に参加し、アルバムのミキシングとマスタリングに参加していた。ジョーイ・ジョーディソンは生前アルバムについてこうコメントしていた。
「“Open Your Omen” のリフ、リリック、ドラムからは多くのことを語っている。このレコードは、ちょうど俺が急性横断性脊髄炎の状況から抜けられたときに始めたんだ。まさに俺を救い、これまでよりも俺が健康でいられる場所に連れ戻してくれた一枚となった。バンドのメンバーとこのアルバムが、歩き方を学び直すだけでなく、ドラムの演奏について再び学ぶことを教えてくれた。“Open Your Omen”は俺の残りの人生の再生とも言えるよ」
VIMICのデビュー・アルバム『Open Your Omen』は当初2018年にリリース予定だったが、まだリリースされていない。
Written By Will Schube
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