ジョージ・ハリスンのマテリアル・ワールド財団が新型コロナウイルス関連団体に約5400万円を寄付し、「The Inner Light」チャレンジを呼びかけ
1973年にジョージ・ハリスンによって設立されたマテリアル・ワールド財団が、新型コロナウイルスが世界的に大流行する中で、必要とされるケアを提供している「MusiCares COVID-19救済基金」「Save the Children」「国境なき医師団」に50万ドル(約5,415万)を寄付したことを発表した。
さらに、当財団は世界中の音楽ファンにSNSでのチャレンジをお願いしている。ビートルズの曲「The Inner Light」のお気に入りの歌詞を「#innerlight2020」というハッシュタグを付けてSNS上でシェアされるごとに、マテリアル・ワールド財団は新型コロナウイルス救済活動に1ドル(最大10万ドル)を寄付することになっている。
1968年に「Lady Madonna」のB面としてリリースされたジョージ・ハリスン作曲のこの曲は、ビートルズがインドでマハリシ・マヘーシュ・ヨーギーのもとで学んだことに大きく影響を受けており、インドの古典音楽から文体的なヒントを得ている。この曲は、ビートルズのシングルとしてリリースされたジョージが作曲した初めての曲でもある。この曲の歌詞は、現在の世界的な検疫問題に照らすと、信じられないほどタイムリーに感じられ、慰めの優しいメッセージを提供している。
ドアの外に出なくても/地上のすべてのことを知ることができる
窓の外を見なくても/天の道を知ることができる
Without going out of your door/You can know all things on earth
Without looking out of your window/You can know the ways of heaven
ジョージ・ハリスンの妻、オリビア・ハリスンは声明の中でこう述べている。
「ジョージが歌ったこの曲の歌詞は、自主隔離している人、隔離されている人、自宅待機の要請を尊重している人、すべての人にポジティブな想いを与えてくれます。この困難な時期に、団結しましょう。私たちにできることがあります。皆さんの内なる光を共有してください」
「The Inner Lightチャレンジ」では、参加者は歌詞の一節、歌う、弾く、鼻歌を歌う、叩く、描く、編む、詠唱する、植える、祈る、瞑想するなど、どんな投稿でもチャリティの対象となる。唯一の条件は「#innerlight2020」というハッシュタグをつけること。ジョージの息子のダーニは、自身のリビングルームでボウルの伴奏に合わせたパフォーマンスを投稿してそのキャンペーンの開始をお知らせした。
ハリスンのソロ・アーティストとしての4枚目のスタジオ・アルバム『Living in the Material World』(1973年)からその名を借りたマテリアル・ワールド財団は「芸術表現、人生観、哲学などのオルタナティブで多様な形態の探求、そして確立された慈善団体や特別なニーズを持つ人々を支援する方法」を奨励するために設立された。ジョージ・ハリスンは2001年に他界したが、マテリアル・ワールド財団は心のこもった業務を続けており、世界中の困っている人たちに助けをもたらしている。
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