英BBC「2020年期待の新人」5位のバンド、インヘイラー。デビュー・アルバム発売前にもかかわらず初来日公演はソールドアウトで大盛り上がりに

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アイルランド・ダブリン出身4人組バンド、インヘイラー(Inhaler)が、2020年2月8日に渋谷STREAM HALLで初来日公演を行った。前日には前売りチケットの売り切れがアナウンス。昨年9月にメジャー・デビュー・シングルをリリースしたばかりだが、海外ライヴの評判や英BBC「2020年期待の新人」5位に選ばれたことで、UKだけでなく日本でも注目度が急上昇していたことが窺える。

会場内にピンク・フロイドの『The Dark Side of the Moon / 狂気』に収録された「Breathe(生命の息吹き)」が流れる中、バンドは登場。フロントマンのイライジャ・ヒューソンは「コンバンワ、トーキョー!」と言い、最新シングル「We Have To Move On」でライヴがスタート。1曲目から声援が上がり、平均年齢20歳というフレッシュさ溢れる疾走感と、ライヴを重ねてきたことによる確実な演奏力とロック・ファンを掴むヴォーカル、そしてステージ上での存在感で、オーディエンスを夢中にさせた。

MCも多く挟まずテンポ良く進むが、途中イライジャは「絶対にまた来るよ!」「地球の裏側でこんなに歌ってもらえるなんて、信じられないくらい最高!」「アリガトウゴザイマス!」といった気持ちを声にし、終盤はメジャー・デビュー前にリリースしたお馴染みの曲でたたみかけ、アンコールなしで潔く終了した。バンドは笑顔でステージを去っていった。

ライヴ後、彼らは公式インスタグラムに「これまでに訪れた中で最も素晴らしい場所の一つ。僕たちの初の東京公演を見にきてくれてありがとう!」と投稿。滞在中には渋谷の街を散策し、CDショップや動物カフェに行くなど、初来日を楽しんだようだ。またユニバーサル ミュージック Internationalのインスタグラムには、バンド4人のショーとインタビューも掲載。「We Have To Move On」を日本語で言おうとするメンバーの様子を見ることができる。

インヘイラーは、日本公演の後はUK&ヨーロッパ・ツアーに突入、4〜5月のUSツアーはソールドアウトが続出している。6月にはカサビアンのUK野外公演に出演する。2020年代ロックシーンの中心的存在として活躍していくことは間違いない彼ら、制作中というデビュー・アルバムも大いに楽しみにしたい。

All Live Photo by Sotaro Goto


インヘイラー「We Have To Move On」
2020年1月21日発売
iTunes / Apple Music / Spotify

<プロフィール>
イライジャ・ヒューソン(ヴォーカル、ギター)、ジョシュ・ジェンキンソン(ギター)、ロバート・キーティング(ベース)、ライアン・マクマホン(ドラム)の4人組バンド。ダブリンの学校でバンドを結成、自分たちが好きなザ・ストーン・ローゼズ、ジョイ・ディヴィジョン、ザ・ストロークス、デペッシュ・モード、インターポール、キングス・オブ・レオン、ザ・キュアーなどから受けたインスピレーションをブレンドした楽曲作りを始め、やがて独自のサウンドへと昇華させていった。これまでにノエル・ギャラガーズ・ハイ・フライング・バーズやブロッサムズのサポート・アクトを務めている。英BBCが毎年発表している期待の新人リスト「BBC Sound of 2020」で5位に選ばれた。



 

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