ベイ・シティ・ローラーズの元メンバー、イアン・ミッチェルが62歳で逝去。その半生を辿る

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Ian Mitchell (右端) with the Bay City Rollers in 1976. Photo: Michael Ochs Archives/Getty Images

1970年代のスコティッシュ・ポップを代表するポップ・ロック・バンド、ベイ・シティ・ローラーズ(Bay City Rollers)の元メンバー、イアン・ミッチェル(Ian Mitchell)が62歳で逝去した。現時点で、死因はまだ公表されていない。

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「Saturday Night」「Shang-a-Lang」「Bye Bye Baby」などのヒット曲で知られ、全世界で3億枚近いレコードを売り上げたベイ・シティ・ローラーズは、バンドの公式Facebook上で、イアン・ミッチェルの死について次のような声明を発表している。

「イアン・ミッチェルの訃報を受け、深い悲しみに暮れています。彼の妻ウェンディ、ご家族やご友人の皆様のために祈りを捧げます。安らかにお眠りください、イアン」

また、バンドのギタリストであるスチュアート“ウッディ”ウッドもこう追悼している。

「イアン・ミッチェルの訃報を聞いて非常に悲しいです。ウェンディとイアンのご家族、ご友人の皆様に愛と哀悼の誠を捧げます。君のことは忘れません。イアンとはベイ・シティ・ローラーズだけでなく、80年代にはパッセンジャーズでも一緒に演奏した時の思い出がたくさんあります。イアン、君がいなくなってしまうのは本当に寂しいです」

北アイルランド出身のイアン・ミッチェルは、1976年、17歳の時にベーシストのアラン・ロングミュアーと後任としてバンドに加入し、エディンバラで結成されたベイ・シティ・ローラーズ初の非スコットランド人メンバーとなった。

イアン・ミッチェルを迎えたベイ・シティ・ローラーズは、1976年にアルバム『Dedication』を発表し、今作に収録のダスティ・スプリングフィールド「I Only Want To Be With You」のカヴァーが全米チャート12位を記録している。程なくしてバンドを脱退したイアン・ミッチェルに代わってパット・マクグリンが新たに加入し、彼は2018年に亡くなったアラン・ロングミュアーが1978年にバンドに復帰するまで後任を務めた。

その後、イアン・ミッチェルはロゼッタ・ストーンというバンドを結成したが、1979年に脱退。同グループは1984年に解散するまで彼なしで活動を続けた。また、1979年5月にはイアン・ミッチェル・バンドを結成。その後もソロ活動を続け、ベイ・シティ・ローラーズとロゼッタ・ストーンの再結成ライヴにも参加している。

ベイ・シティ・ローラーズの現在のラインナップは、リード・ヴォーカルとギターのイアン・トムソン、ベースのマーカス・コードック、ドラムのジェイミー・マグローリー、ギターのスチュアート・ウッドである。

Written By Tim Peacock

*記事初出の時に間違いがございました。お詫びして訂正いたします。




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