ドレイク、最新アルバム『Honestly, Nevermind』で通算11作目の全米1位獲得。史上5人目の快挙達成

Published on

6月 28, 2022

ItoMasaki

Drake - Photo: Amy Sussman/Getty Images

ドレイク（Drake）が、最新アルバム『Honestly, Nevermind』で通算11作目の全米1位を獲得し、11作以上の全米No.1アルバムを保持する史上5人目のアーティストとなった。カナダ出身アーティストとしては初の快挙となる。他アーティストの1位獲得枚数は以下の通り。（＊ドレイクの新作は7枚目のスタジオ・アルバムだが、全米アルバムチャートには過去のミックステープやEPもアルバムとしての集計対象となるので今回で11作となった）

・ザ・ビートルズ：19作品
・ジェイ・Z：15作品
・ブルース・スプリングスティーン：11作品
・バーブラ・ストライサンド：11作品
・ドレイク：11作品

本作では、ブラック・コーヒーやキッド・マスターピースなどの新進気鋭のDJをプロデューサーに起用し、よりハウス/ボルチモアクラブを意識した方向性を突き詰めた結果、過去の作品とは一線を画す音楽に行き着いた。しかし、そのことがアルバム『Honestly, Nevermind』の歩みを妨げることは少しもなかったようだ。

同じ偉業でも、ドレイクと前述のスーパースターたちの間にひとつ大きな違いがあるとすれば、それは単純に時代の変化の兆しだろう。アルバム『Honestly, Nevermind』はここまでにアルバム換算で20万4,000枚のセールスを記録しているが、うち19万1,000枚は完全にストリーミングによるものである（今作は配信のみとなるので、残り13,000枚分はダウンロード）。確かに現代の基準からすれば大きな驚きではないかもしれないが、この時代ならではの現象であることに変わりはない。

今年に入ってからドレイクを超える週間ストリーミング再生を記録しているのはバッド・バニー、フューチャー、ケンドリック・ラマーだけである。アルバム『Honestly, Nevermind』で最もストリーミングされた曲は、ロンドン出身でアトランタを拠点に活動するラッパー、21サヴェージをフィーチャーしたエンディング・トラック「Jimmy Cooks」だ。しかし、この曲はアルバムの中で唯一のゲスト参加曲であり、今作の功績が紛れもなくドレイク自身によるものであることを否定するものはいないだろう。

そして、『Honestly, Nevermind』はアメリカのみならず、オランダ、ニュージーランド、スイスでも1位、UKでも2位を記録するなど、その勢いは国際的現象となりつつある。

Written By Jim Allen

ドレイク『Honestly, Nevermind』
2022年6月17日配信
Apple Music / Spotify / Amazon Music / YouTube Music

＜Tracklist＞
1. Intro
2. Falling Back
3. Texts Go Green
4. Currents
5. A Keeper
6. Calling My Name
7. Sticky
8. Massive
9. Flight’s Booked
10. Overdrive
11. Down Hill
12. Tie That Binds
13. Liability
14. Jimmy Cooks (feat. 21 Savage)

Share this story

Don't Miss