タムラ・レコードがヒップホップとR&Bの新レーベルとして再始動
キャピトル・ミュージック・グループ(CMG)とキャピトル・クリスチャン・ミュージック・グループ(Capitol CMG)によって、歴史あるレーベル、タムラ・レコード(Tamla Records)が再始動する。同レーベルは、今後ポジティブなヒップホップとR&Bに焦点を当てたメインストリーム音楽をリリースしていくとのことだ。
このニュースは、Capitol CMGの共同社長であるブラッド・オドネルとハドソン・プラチーによって発表された。今後は、Capitol CMGマーケティング部門の現SVPであるEJ・ゲインズが、タムラ・レコードのアーティストとスタッフを統括する予定だ。
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タムラ・レコードの歴史
1958年6月にベリー・ゴーディによって設立されたタムラ・レコードは、翌1959年1月に同レーベル初のレコードとなるマーヴ・ジョンソンの「Come To Me」をリリース。エディ・ホーランドやミラクルズなど、同年タムラからリリースされた作品の中でも、バレット・ストロングの「Money (That’s What I Want)」はレーベル初のヒットとなり、その後の足がかりを作った。
また同年4月、ベリー・ゴーディは、同社の主力を担うことになる2つ目のレーベル、モータウン・レコードを立ち上げたが、タムラや他のレーベルの運営も継続していった。その後もタムラは、ミラクルズの「Shop Around」、マーヴェレッツの「Please Mr.Postman」、スティーヴィー・ワンダー初期の名曲「Fingertips」などを生んだほか、マーヴィン・ゲイ、ブレンダ・ホロウェイをはじめ、数え切れないほどの偉大なアーティストを輩出していく。
新事業における理想的なパートナー
この度復活を遂げたタムラ・レコードの最初のパートナーとして発表されたのは、ヒップホップ・レーベル“クオリティ・コントロール(Quality Control)”の長年のミックス・エンジニア兼コラボレーターであり、過去にリル・ベイビー、リル・ヨッティ、ドレイク、ミーゴスらの作品を手掛けたきたトーマス・“ティリー”・マンと、彼のレーベルであるエンカレッジメント・ミュージック(Encouragement Music)だ。
今後、タムラの所属アーティストは、親会社であるキャピトル・レコードによってサポートされることになり、これは、あらゆるジャンルの革新に継続的に挑んできたキャピトルによる、音楽業界におけるBIPOC(Black, Indigenous, and People of Color / 黒人、先住民、有色人種)のクリエーターやエグゼクティブの公平性をサポートする取り組みの一環でもある。
ブラッド・オドネルとハドソン・プラチーは次のような声明を発表している。
「タムラ・レコードの再始動が大変楽しみです。ゴーディ氏によって設立されたレーベルの象徴的な歴史に敬意を表したいと思いますし、ティリー・マンとエンカレッジメント・ミュージックは、私たちが仕事を共にしたい望む理想的なパートナーです。EJ・ゲインズはベテラン経営者であり、キャピトルCMGのスタッフ全体をサポートしながら、タムラを導いてくれることでしょう。ミシェル・ジュベリラーとキャピトルがこの新たな事業を信じてくれたことに感謝しています」
キャピトル・ミュージック・グループ会長兼CEOのミシェル・ジュベリラーはこう述べいてる。
「タムラの再始動は、ヒップホップとR&B音楽、そして過去18ヶ月間にキャピトル・ミュージック・グループに加わったアーティスト、レーベル・パートナー、クリエイティブ・エグゼクティブに対する弊社のコミットメントをより広げるものです。EJと彼のチームがタムラにもたらすアーティストは、私たちのレーベル・グループ全体の素晴らしい才能を補完するものであり、より広く会社全体で皆のサポートを受けることになるでしょう」
EJ・ゲインズはこうコメントしている。
「タムラは常に、文化を変えてきた素晴らしい音楽の本拠地でした。その豊かなレガシーを、信仰を形成し、文化を前進させる画期的なメインストリームの音楽で引き継げることを大変嬉しく思っています。このような光栄な任務を私に託してくれたハドソン、ブラッド、ミシェルに感謝しています」
Written Paul Sexton
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