来年2月に来日公演も決定したグリフィンが語る新作『Gravity』、ショウ、ビートルズ・ファンとしての将来の夢
DJ/プロデューサーのグリフィン(Gryffin)が“ライフ・イズ・ビューティフル・フェスティバル”に初出演した3年前から、彼の周辺ではたくさんの変化が起きた。当時の彼はまだ駆け出しの新人アーティストで、ようやく足場を固め、フェスティバルにも出始めたばかりだった。現在ではグリフィンと共に、同フェスティバルの知名度は飛躍的に上がり、グリフィン自身もラスベガスで単独のレジデンシー公演を開催するまでに成長している。
マルチプレイヤー兼プロデューサーとして活躍するグリフィンこと本名ダン・グリフィスは、単なるEDMショウの枠組みを超え、バンド演奏や没入型の映像体験を取り入れた彼の最新ショウ“Gravity II Live”の一部を“ライフ・イズ・ビューティフル・フェスティバル”の観客に披露。またこのショウには、彼の最新シングル「OMG」でのコラボ相手であるカーリー・レイ・ジェプセンがサプライズ・ゲストとして登場した。
「今の僕のショウは初めてこのフェスでやった時とはまるで違うものになっています」とグリフィンは語る。「“Gravity”のショウはフルバンドでやっていて、ヴィジュアル的要素や火炎放射器による演出などもふんだんに盛り込んでいるんです」。
2018年にEP『Gravity Pt. 1』をリリースしたグリフィンは、今月10月24日にダークルーム/ゲフィン・レコードから待望のデビュー・アルバム『Gravity』を発表する。
「僕はいつも自分を追い込んで、新しいアイデアや新しいサウンドを創り出そうとしています」と彼は明かす。
そんなグリフィンは、ソールドアウトするようなフェスティバルのステージで演奏する自分自身の姿をずっと思い描いていたわけではない。幼い頃からピアノやギターを弾いて育った彼は、大学で電気工学を専攻していたが、研究室からの逃避として音楽づくりを始めた。
「Soundcloudで作った音楽を無料で配信していたら、突然大学の仲間や周囲の人々が彼らのパーティでDJをしないかって声を掛けてくるようになったんです。ショウをするためにニューヨークまで行くこともありました」と彼は振り返る。その後、グリフィンは大学卒業を目前にして、「定時で働くベイエリアでのエンジニアの仕事か、全米20都市を巡るツアーに出るかという選択に迫られた」のだそうだ。
結果として、彼は次々にヒット曲を生み出し、電気工学界の損失は、音楽界の大きな利得となった。世界各地での公演とスタジオ作業に膨大な時間を費やしているグリフィンだが、ファンのために自らの楽曲制作のメイキング動画をYouTubeで公開することにも時間を割いている。
「DJはミュージシャンではなく、単なるボタン・プッシャー(ボタンを押すだけ人)として認知されがちですが、そこには多くのミュージシャンシップや創造力が求められるんです。僕はずっとそのことを(僕自身のショウで)示したかった」と彼は語る。
これまでにカーリー・レイ・ジェプセンやアルーナジョージ、そしてアーロー・ブラックらと仕事を共にしてきたグリフィンが、将来的にコラボレーションしてみたいアーティストとして挙げているのが、カニエ・ウェスト、ジェイミーXX、そしてポール・マッカートニーである。
「幼い頃からザ・ビートルズの大ファンだったので、ポール・マッカートニーと一緒にスタジオで過ごすことができたら、そんな素晴らしいことはありません。ただただ彼の思考と彼がどうやって音楽をつくるのかを探ってみたいです」。
Written By Laura Stavropoulos
グリフィン2020年2月単独公演が決定!
日時:2020年2月10日(月)
会場:TSUTAYA O-East
グリフィン『Gravity』
配信 10月24日配信
国内盤CD 11月27日発売
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