ダスティ・スプリングフィールド伝記映画の主演にジェマ・アータートンが決定

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Photo: David Redfern/Redferns

イギリス人女優、ジェマ・アータートンが60年代のソウル・アイコン、ダスティ・スプリングフィールドの伝記映画『So Much Love』で主演を務めることになった。この映画の監督は、2015年の映画『キャロル』の脚本を担当したフィリス・ナギーが監督する。

この映画では、1968年、絶頂期のダスティ・スプリングフィールドが政治的に荒れ狂うメンフィスで、アルバム『Dusty In Memphis』をレコーディングした時の旅の模様を描いている。

映画のあらすじはこう記されている。

「今作ではダスティ・スプリングフィールドがメンフィスやレコーディング・スタジオでの政治をくぐり抜けていく姿や、モータウン音楽との出会い、中止された南アフリカ・ツアー中のアパルトヘイトへの反対姿勢、そして彼女の音楽業界における男性との確執などを掘り下げて描いている」

ケイト・ブランシェットとルーニー・マーラを主演に迎えたドラマティックな映画『キャロル』の脚本でアカデミー賞にノミネートされたフィリス・ナギーは、この作品が監督デビューとなり、脚本も手掛ける予定である。映画『So Much Love』は、『キャロル』を手掛けたNumber 9 Filmsのプロダクション・チームによって製作される。

ダスティ・スプリングフィールドのヒット曲としては「Son Of A Preacher Man」や「I Just Don’t Know What to Do with Myself」がよく知られているが、アルバム『Dusty In Memphis』はイギリスが誇る素晴らしい歌声を持つ彼女の独特のソウルフルな魅力が詰まった記念碑的作品となっている。

 

監督を担当するフィリス・ナギーはダスティ・スプリングフィールドについて、「革新的で、素晴らしいアーティストであると共に、とても複雑で反駁的な女性でもありました」と述べている。ダスティ・スプリングフィールドを演じる主演のジェマ・アータートンはダスティへの敬意と、この役を演じることへの期待についてこう語っている。

「私は10代の頃からダスティ・スプリングフィールドの大ファンで、彼女の生まれ持ったハスキー・ヴォイスや歌の表現力、モータウン・ミュージックをイギリスへ伝えた貢献など、彼女はあらゆる面においていつも時代の先を行き、後の多くのアーティストに多大な影響を与えてきました。とても寛大で、機知に富んでいて、陽気で、シャイだけど外向的で、英国が誇る真の異端児です。とにかく彼女を演じられることが楽しみです」。

ジェマ・アータートンは過去に『007 慰めの報酬』のボンド・ガールからインディー映画の『タマラ・ドゥルー~恋のさや当て~』、そしてアイルランドのホラー映画『ビザンチウム』まで多種多様な作品に出演してきた。
この映画の2019年初頭からイギリスとアメリカでクランクインする予定で、2019年秋には公開されることになりそうだ。

Written by Laura Stavropoulos


 ダスティ・スプリングフィールド『Dusty In Memphis』



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