フレディ・マーキュリーの誕生日とマーキュリー・フェニックス・トラストの活動を記念し 「Love Me Like There’s No Tomorrow / 明日なき愛」MVを公開
フレディ・マーキュリーの73歳の誕生日と、「マーキュリー・フェニックス・トラスト(MPT)」の活動を記念して、ユニバーサル・ミュージック・グループ(UMG)が、フレディ・マーキュリーの「Love Me Like There’s No Tomorrow (明日なき愛)」の新たなミュージック・ビデオを公開した。
このビデオは、エステバン・ブラボ&ベス・デヴィッドが監督を務め、ウッドブロック社がアニメーションを手掛けた。フレディが1985年に発表した本曲に伴うこのビデオは、愛の力について描いた説得力のある短編物語となっており、彼の人生とレガシーを称えると共に、グローバルなAIDSとの闘いに対する人々の意識を高めるための役割を引き続き果たしている。
UMGのクリエイティブ担当EVPデイヴ・ロッコは、今回の発表で次のように述べている。「所属アーティストに対し、私たちは数多くの責任を負っていますが、中でも恐らく最も重要なのは、彼らのレガシーを守ることでしょう。フレディー・マーキュリーのように広範囲に及ぶ突出して素晴らしいレガシーの場合、彼が人々に挑発と啓発とインスピレーションとを確実に与え続けられるようにしていくのは、私たちの責務なのです。 “Love Me Like There’s No Tomorrow”について、ジム・ビーチ(※クイーンのマネージャー)と会話する中で、このビデオはフレディのイメージを反映させて制作しなければならないと確信しました。つまり、正直で勇敢、そして何より美しくなくてはならないと。ここで私たちは、二人の男の物語ではなく、絆であるとか、理解のなさや不安を克服しようとする時の言葉に尽くしがたい愛の力の物語を伝えたいと考えたのです。そういった特質は、フレディの全作品に一貫して表れています。彼が、“いつまでも驚きを与え続ける、決して飽きのこない存在“(=ネヴァー・ボーリング)となったのはそのおかげであり、それはまた、彼の魔法が今も生き続けている理由の一端でもあるのです。 こういった類い稀な特質をベスとエスタバンも共有していますが、最も重要なのは、彼らがフレディを愛し、尊敬し、理解していることです。彼らは信じられないほど才能があり、感情に訴えるストーリーテラーであり、LGBTQ+コミュニティを代表すると共にその一員でもある。彼らの驚くほど素晴らしい仕事には、これ以上ないくらい感謝しています」。
監督のエステバン・ブラボとベス・デヴィッドは、この短編映画の制作について次のように述べている。「フレディの人生と関連性のある物語を伝えたいと考えたのですが、彼について、あからさまに描きたくはありませんでした。 1980年代のエイズ危機はLGBT+の歴史において大きな部分を占めており、注意して扱う必要のある事柄であることは承知していました。あるテーマに光を当てることと、偏見による傷を長く記憶に留めさせることの間には、正しくバランスを取って渡るのが難しい微妙な一線があり、HIV(通称AIDSウイルス)に対する現代の理解を損なう可能性のある比喩やステレオタイプに頼らないよう、慎重に注意を払いました。 HIV/AIDSウイルスと、それがヒトの身体の免疫系にどのような影響を与えるのかをリサーチする中で、私たちはより顕微鏡的なレンズを通して物語を見てみたいと思ったのです。それは2つの白血球の間のラヴ・ストーリーで、そのうち1つはウイルスに感染している。この視点によって、より直接的に、私たちの葛藤を視覚的に表現することが出来ました。そのおかげで、登場人物たちがお互いとの関係の中で直面するより微妙な難しい課題や、自分自身に対する認識、及び社会の認識、偏見、そして彼らが顧みられていなかった問題について探求することが可能になったのです。 LGBT+コミュニティは、適切な研究と医療のための権利を求めて何年も戦い、その戦いのおかげで何百万もの命が救われました。私たちはその勝利を祝いたかった。不屈の努力と、強さ、そして愛を通じて、私たちが描いた登場人物たちは、単に生き残るだけでなく、長く健康な人生を共に送っているのです」。
「Love Me Like There’s No Tomorrow」は、2019年10月11日にユニバーサル・ミュージック・グループ、ハリウッド・レコード&マーキュリーレコードを通じて全世界でリリースされる。これは、フレディ・マーキュリーの決定版ソロ・コレクション『Never Boring』の収録曲である。
フレディ・マーキュリー『Never Boring』
2019年10月11日発売
3SHM-CD+ブルーレイ+DVD
<マーキュリー・フェニックス・トラスト>について
1992年に開催され、大きな感動を呼んで大成功を収めたトリビュート・コンサートの後を受け、ブライアン・メイ、ロジャー・テイラー、そしてジム・ビーチは、1991年にエイズ関連の病気が原因で亡くなったフレディ・マーキュリーを追悼し、<マーキュリー・フェニックス・トラスト>(MPT)を設立した。 このトラストは、ロック・バンドのクイーンとフレディのレガシーの中核を担っており、彼らの音楽の背景にある情熱と力とが、MPTの基盤を形作っている。 MPTは、これまでにHIV/AIDSと闘う世界中の数百万人の人々に手を差し伸べ、56カ国の1,000以上のプロジェクトに1,700万米ドルを提供。MPTは主に、政府や大規模なNGO、及び市場の手が届き難い、草の根レベルで効果的に活動するため、より小規模な組織を対象に査定・審査を行い、資金を提供している。草の根の運動や、数々のイベント、ソーシャルメディアを通じ、MPTは若者の声を聞くためのプラットフォームを提供。また、フレディの熱心な支持者と新しい世代のファンが共に彼の人生を讃える手段も提供しており、フレディの名声を力強く、今日まで生かし続けている。 HIV/AIDSと共に生きる人々は推定3,690万人おり、2017年だけでも更に180万人が新たにHIVに感染していることから、この闘いはまだまだ続き、MPTとそのグローバル・パートナーの活動は一層重要なものとなっている。
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