新進気鋭のR&Bグループ“FLO”が2023年のブリット・アワード“ライジング・スター賞”を受賞
2022年12月8日、新進気鋭の英国人R&Bグループ“FLO”(読み:フロー)が、2023年のブリット・アワードの新人部門であり、授賞式に先立って発表される“ライジング・スター賞”を受賞することが、クララ・アンフォがパーソナリティを務めるBBCラジオ1の番組“Future Sounds”で発表された。
ガールズ・グループとしては初の受賞となり、グループとしては2009年のフローレンス・アンド・ザ・マシーン以来となる。同賞(旧称:批評家賞/Critics’ Choice Award)の過去の受賞者には、アデル、エリー・ゴールディング、サム・スミス、ジェイムス・ベイ、サム・フェンダー、セレステらがいる。
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受賞の喜びとキャリア
FLOのメンバーは声明で受賞の喜びを次のように語っている。
「ブリット・アワードを見て育った私たちが、お互いを見つけてFLOを結成し、2022年に最初の作品群をリリースして、その年にブリット・アワードを受賞するなんて!!本当に驚いていますし、感謝しています。私たちはライジング・スター賞を受賞した最初のガールズ・グループになりました。私たちはたった今歴史を作りましたが、これは素晴らしいファンの皆さんや家族の支えなしには成し遂げることができなかったでしょう。本当に夢が叶ったような気持ちです。私たちは自分たちが愛する音楽を作ることでパワーを得ていると感じていますし、他の人たちにもそれを感じてもらえたらと思っています」
レネー、ジョルジャ、ステラの3人から成るFLOは、わずか7ヶ月前にデビュー・シングル「Cardboard Box」を発表し、7月にはデビューEP『The Lead』もリリースしている。オフィシャルUKチャート公式サイトのライターであるジョージ・グリフィスは、彼女たちについて「リトル・ミックス(の活動休止に)よって不在のままだった英国ガールズ・グループの王座を、事実上継承する存在である」と評している。
FLOは、“黒人起源の音楽”の功績を称える毎年恒例の英国音楽賞“MOBOアワード”の最優秀新人賞にもノミネートされた他(BRU-Cが受賞)、アメリカの“Jimmy Kimmel Live!”やイギリスの“Later…With Jools Holland”などの人気TV番組でデビュー・シングル「Cardboard Box」のパフォーマンスを披露している。
先日、米ビルボードが発表した「スタッフが選ぶ2022年のベスト100曲」で85位にランクインした同シングルについて、ライターのグレン・ローリーは次のように称している。
「英国出身のトリオFLOは、そのデビュー・シングルの冒頭から、90年代後半から00年代初頭のR&Bの精神とその時代特有の魅惑的で落ち着いたハーモニーを追求していることがよく分かる。702、ブラック、デスティニーズ・チャイルドなどから等しくインスピレーションを受けた“Cardboard Box”は、ビヨンセが2006年に発表した“Irreplaceable”の妹分的な作品と言えるだろう。彼女たちが浮気男たちを見限った頃には、ガールズ・グループの最新の後継者に選ばれるだけのカリスマ性と歌唱力があることを証明している」
キャット・バーンズとニア・アーカイヴスも同じくライジング・スター賞の最終選考に残っていた。同賞の候補者は、全国紙の音楽編集者や評論家、オンライン音楽メディアの編集者、主要ラジオ局やテレビ各局の音楽担当者、ソングライター、プロデューサー、ライブハウスのブッキング担当者など、日頃から新進気鋭のアーティストと仕事をする人々からなる招待委員会によって選出される。
2023年のブリット・アワードの授賞式は、現地時間2023年2月11日にロンドンのO2アリーナで開催される。史上初の土曜日開催となる同授賞式の模様は、ITVとITVXで生中継される予定だ。
ライジング・スター賞(旧称:批評家賞/ Critics’ Choice Award)の過去受賞者は以下の通り。
2008年:アデル
2009年:フローレンス・アンド・ザ・マシーン
2010年:エリー・ゴールディング
2011年:ジェシー・J
2012年:エミリー・サンデ
2013年:トム・オデール
2014年:サム・スミス
2015年:ジェームス・ベイ
2016年:ジャック・ガラット
2017年:ラグンボーンマン
2018年:ジョルジャ・スミス
2019年:サム・フェンダー
2020年:セレステ
2021年:グリフ
2022年:ホリー・ハンバーストーン
2023年:FLO
Written By Tim Peacock
2022年3月24日
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