ポール・マッカートニーの写真展開催を記念して俳優スタンリー・トゥッチとの対談映像が公開
ポール・マッカートニー(Paul McCartney)自身が撮影した未公開のプライベート写真250点以上を展示する、英ロンドン、ナショナル・ポートレート・ギャラリーでの写真展 『Paul McCartney Photographs 1963-64: Eyes of the Storm』の開催を記念して、同ギャラリーから生配信されたポールと俳優スタンリー・トゥッチとの対談映像の一部が公開された。
この対談のフル映像の視聴チケットは同ギャラリーの公式サイトで10ポンド(約1,800円)で購入可能で、7月6日(木)23:59までの72時間、いつでもオンデマンドで視聴することができる。尚、同写真展は、2024年7月~9月にかけて、日本でも東京シティビューにて開催されることが決定している(詳細はこちら)。
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この対談の中で、スタンリー・トゥッチはポールに、ジョン・レノンの視力の悪さと、彼が眼鏡をかけていた事実について尋ねている。自宅で曲作りのセッションを終えて、真夜中ごろ歩いて家に帰ったジョン・レノンが、翌日ポールに、「ブッカー・アヴェニューの角の家のポーチでトランプをしている人たちを見て驚いた」と語った時のエピソードについてこう明かしている。
「私はそのことを解明しなければならなかったので、その場所に見に行ったんだ。実際はキリスト降誕のシーンだった。彼らはトランプをしていたわけではなく、赤ん坊姿のイエスを囲んでかがみ込んでいたんだ。そんなこともあって彼には眼鏡が必要だったのさ」
現地時間6月28日から10月1日まで開催されるポール・マッカートニーの写真展『Paul McCartney Photographs 1963-64: Eyes of the Storm』は、ジョン・レノン、ポール・マッカートニー、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターの4名が世界を熱狂させ社会現象となった1963年11月から、“エド・サリバン・ショー”でアメリカに凱旋した1964年2月までの4か月間の記録となる。
ポール自らが35mmのペンタックス・カメラで撮影し、彼が「台風の目(Eyes of the Storm)」と表現するそれらの写真は、2020年に彼のアーカイヴで発見された約1,000点の写真から彼自身がセレクトしたコレクションで、当時の“ビートルマニア”の熱狂を内側から見ることがどのような景色だったのかを、彼のユニークな考察も交えて紹介するものだ
また、この写真展開催に先駆けて、同展から、1964年にリヴァプール、パリ、ニューヨーク、ワシントンD.C.、マイアミの6都市でポール自身が撮影した275点の写真を掲載した新たな写真集『1964: Eyes of the Storm』が出版された。
この写真集には、ザ・ビートルズが世界に羽ばたき始めた頃のジョン・レノン、ジョージ・ハリスン、リンゴ・スターらの未公開ショットも含まれている他、「これを他に何と呼べばいいのか?混沌」という見出しが付けられたポール・マッカートニーによる前書き、ハーバード大学の歴史学者でニューヨーカー誌のエッセイストでもあるジル・ルポールによる序文に加え、ニコラス・カリナンとロージー・ブロードリーによるエッセイも掲載される。
Written By Paul Sexton
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