イーサン・ホークとアレッサンドロ・ニヴォラがルービン・ブラザーズ伝記映画の主演に決定
実生活でも仲が良いことで知られているハリウッド・スターのイーサン・ホークとアレッサンドロ・ニヴォラが、現在計画が進行している1950年代後半から1960年初めにかけて活躍した元祖カントリー・デュオ、ルービン・ブラザーズの伝記映画で主演を務めることになった。今作の仮タイトルは、チャーリー&アイラ・ルービン兄弟が1959年にキャピトル・レコードから発表したゴスペル・アルバムでチャーリーの自伝本のタイトルにもなった『Satan Is Real』からとったものである。
イーサン・ホークとアレッサンドロ・ニヴォラは、先日開催されたカンヌ国際映画祭において、興味を示したバイヤーに今作を紹介し、ゴスペルと世俗音楽において偉大な功績を収めたルービン・ブラザーズの燃え滾る兄弟関係をとらえた作品になるだろうと語った。アラバマ州のセクションに生まれたルービン兄弟のハーモニーはチャーリーのギターとアイラのマンドリンを伴ってより一層の輝きを放っていた。
ルービン・ブラザーズは、当時全米で公開放送されていたラジオ番組“グランド・オール・オプリ”に初めて出演を果たした1955年に、No.1に輝いた「I Don’t Believe You’ve Met My Baby」をはじめとする5つのシングルを全米カントリー・チャートTOP1o入りさせた。その後も1959年の「My Baby’s Gone」他、多くのシングルがTOP10入りする成功を収めていった。
しかしながら、アイラのアルコールや暴力問題にチャーリーが愛想を尽かしたことで、デュオは1963年に解散。その後、チャーリーはソロ活動をスタートし、初のソロ作品で、最大のヒットとなった「I Don’t Love You Anymore」他、30曲ものシングルをカントリー・チャートへと送り込んだが、アイラは1965年に車の事故で亡くなっている。2001年には、デュオとしてカントリー・ミュージックの殿堂入りを果たし、チャーリーは2011年に亡くなった。
アルバム『Satan Is Real』のオープニングを飾る説教じみたタイトル・トラックは彼らの代表曲のひとつとなっている。「僕たちにとって、とても重要な意味を持つ作品なんです」とイーサン・ホークは語る。「激しくて美しい、音楽のあるべき姿そのもののような。攻撃的で、エレクトリックで、不思議さもある。ブルックリン・フォーク・ロックでも、カッコつけたカントリー・ミュージックでもなく、これがヒルビリー・ゴスペルなんです。ステージではそんな歌を歌いながら、バックステージではスピードをやったり、女の子を口説いたり、大喧嘩したりしていました」。
今作の脚本はチャーリー・ルービンの自伝本をもとに、ジョン・レイモンドとシェルビー・ゲインズが脚色を手掛け、フィル・モリソンが監督を務める予定だ。
Written By Paul Sexton
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