エミネム新曲「Houdini」配信。タイトルになった奇術師フーディーニやサンプリング元の曲は?

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エミネムが、最新シングル「Houdini」を2024年5月31日にリリースした。タイトルになっているのは、1874年にハンガリーで生まれ、後のアメリカで奇術師として大活躍しながら、インチキ霊能力者たちのイカサマを暴いたことでも知られるユダヤ人奇術師、ハリー・フーディーニ(Harry Houdini)からとられている。

2002年にリリースされたエミネムの代表曲「Without Me」の歌詞「Guess who’s back / back again / Shady’s back…」が引用されているこの新曲配信とともにミュージック・ビデオも公開。このビデオには「Without Me」のビデオの要素を取り入れ、エミネムは過去の自身と共演しているほか、映像にはドクター・ドレーやスヌープ・ドッグ、50セント、コメディアンのピート・デヴィッドソンといった豪華ゲストがカメオ出演している。

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エミネムと奇術師フーディーニ

また、エミネムは1999年のメジャーデビューアルバム『The Slim Shady LP』収録曲「Role Model」のミュージック・ビデオの冒頭ではフーディーニが行っていた脱出マジックを引用しており、また偶然なのか、フーディーニは1926年10月24日、ミシガン州デトロイトで52歳の若さでこの世を去ったが、エミネムはデトロイト出身であり今年の10月17日に52歳の誕生日を迎える。

さらに、先日エミネムは、リリースのティザーとして自身のインスタグラムにアメリカ人の有名マジシャンであるデビッド・ブレインにビデオ通話で助けを求める動画を投稿、「最後のトリックとして、俺のキャリアを消滅させるつもりだ」とコメントを残しており、引退を仄めかす発言をしており、フーディーニ―との偶然性を指摘するファンもいるようだ。

 

サンプリング元はスティーヴ・ミラー・バンド

新曲「Houdini」では、スティーヴ・ミラー・バンドによる1982年の全米1位シングル「Abracadabra」がサンプリングされている。

「Abracadabra」は、スティーヴ・ミラー・バンドの1982年の同名アルバムに収録された楽曲で、グループ最大のヒット曲のひとつで、アイダホ州のスキーリゾート、サン・ヴァレーでダイアナ・ロスと偶然出会ったことにインスパイアされて制作されたと語っていた。「Abracadabra」は、1973年にブレイクした「The Joker」、1976年の「Rock’n Me」と並んで、バンドが達成した3曲目にして最新のNo.1ヒットとなっている。

エミネムが発表した前作のスタジオ・アルバムは、2020年1月にサプライズ・リリースされた11枚目となるアルバム『Music To Be Murdered By』で、10作連続で全米1位を記録する偉業を達成。2022年には、名誉な功績を称える賞「ロックの殿堂」入りを果たしている。2024年中には今回配信した新曲を含めた新作アルバム『The Death of Slim Shady (Coup de Grâce)』を発売するのでは言われている。

Written By uDiscover Team


エミネム「Houdini」
2024年5月31日発売
iTunes Store / Apple Music / Spotify / Amazon Music / YouTube Music


発売10周年を記念したデラックス版

エミネム『The Marshall Mathers LP 2Expanded Edition)』
2023年11月3日発売
iTunes Store / Apple Music / Spotify / Amazon Music / YouTube Music



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