エルトン・ジョン、ミュージカル「プラダを着た悪魔」に指名される
グッバイ、イエロー・ブリック・ロード!(*訳注エルトンのアルバム『Goodbye Yellow Brick Road(邦題:黄昏のレンガ路)』にかけている)、そしてハロー・ブロードウェイ!エルトン・ジョンはヒット映画「プラダを着た悪魔」をブロードウェイ用に書き換えるべく、再びミュージカルに向けての肩慣らしをしている。
エルトンがブロードウェイという競技場に身を投じるのは今回が初めてではない。彼は1998年に「ライオン・キング」でトニー賞作曲賞にノミネートされ、その2年後「アイーダ」で受賞(どちらも作詞家ティム・ライスとのコラボレーション)、2009年「ビリー・エリオット~リトル・ダンサー(原題:Billy Elliott: The Musical)」で再びノミネートされた。
「‘プラダを着た悪魔’をミュージカル・シアター用に作り換えるのは、物凄くワクワクする作業だ。僕はこの原作と映画作品の大ファンであり、ファッション界の熱狂的な支持者でもある。ミュージカル好きの僕は、この見事なポップ・カルチャーを味わいたくて今からウズウズしている」とエルトンは述べた。
エルトンは「ジェフリー」や「くたばれハムレット(原題:I Hate Hamlet)」で知られる劇作家ポール・ラドニックとこのファッション・コメディー・ヒット作の脚色に取り組む。またプロデュースに当たるのは、ブロードウェイのベテラン ケヴィン・マッコラム、フォックス・ステージ・プロダクションズとロケット・エンタテインメント。
「ONCEダブリンの街角で(原題:Once)」、「アメリ」、「アメリカン・サイコ」等、映画から舞台化され成功したミュージカル作品は過去にも存在しており、「プラダを着た悪魔」の成功もほぼ間違いない。
メリル・ストリープ、アン・ハサウェイ、エミリー・ブラント、スタンリー・トゥッチ主演の2006年映画が、ローレン・ワイズバーガーの自叙伝をカルト・ヒット作に変えてしまってから10年以上経つ。メリル・ストリープはアナ・ウィンターにそっくりの冷淡な女性編集者の演技でアカデミー賞候補となり、名セリフを数多く生んだ。ストリープとハサウェイは素晴らしい声の持ち主なのでふたりと、それからコスチューム・デザイナーのパトリシア・フィールドが今回参加してくれたら、もう言うことないのだが。
製作予定は後日発表されるが、どうやら2017年はキャプテン・ファンタスティックにとって忙しい年になりそうだ。彼はソングライティング・パートナーのバーニー・トーピンとのミュージック・ビデオ・コンペティションと、それからラスヴェガスでの定期公演と、沢山の仕事を抱えている。