最優秀ラップ・アルバム受賞のドーチ、グラミー授賞式直後に勝利宣言の新曲を配信

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2月 6, 2025

ItoMasaki

Photo: Kevin Mazur/Getty Images for The Recording Academy

ドーチ（Doechii）は、2024年にリリースした『Alligator Bites Never Heal』が第67回グラミー賞で最優秀ラップ・アルバム賞を受賞した数時間後、そして授賞式が終了したわずか数分後に、この記念すべき勝利を祝うニュー・シングル「Nosebleeds」をリリースした。

トップ・ドッグ・エンターテインメント（Top Dawg Entertainment）の重役であるアンソニー ”トップ・ドッグ” ティフィスとアンソニー・“ムーサ”・ティフィス・ジュニアがエグゼクティブ・プロデューサーを務め、ドーチがプロデューサーのジョナス・ジェバーグと共作したこの新曲の中で、彼女は「みんな、もし私が受賞しなかったらどうするのか知りたがってたわね。でも、もう知るよしもないわね」とラップし、その後、トップ・ドッグ・エンターテインメントの仲間であるSZAや、かつての同級生たち（彼女いわく“追い越した”人々）に言及し、最後に「どんなに遠くからでも、私は輝いて見えるのよ、ビッチ！」と堂々と宣言している。

今年のグラミー賞で、自称“スワンプ・プリンセス”ことドーチは、コモン＆ピート・ロック、エミネム、フューチャー＆メトロ・ブーミン、J.コールらの作品と最優秀ラップ・アルバム賞を競い合った。そして、この受賞により、ドーチは、授賞式で彼女にグラミー賞を手渡したカーディ・B、そしてローリン・ヒルに続く、同部門の3人目の女性受賞者となった。

またドーチは、最優秀新人賞と最優秀ラップ・パフォーマンス賞（「Nissan Altima」）にもノミネートされたほか、JTをフィーチャーしたケイトラナダとのコラボ曲「Alter Ego」のリミックスが最優秀リミックス・レコーディング賞にもノミネートされている。

彼女はまた、授賞式でステージで受賞作『Alligator Bites Never Heal』からの「Catfish」と「Denial Is A River」の2曲をメドレーで披露し、Stereogumによって、“この夜のベスト・パフォーマンス”として称賛された。

ドーチのグラミーでの躍進は、アルバム『Alligator Bites Never Heal』への熱狂的な称賛の流れをさらに加速させている。昨年リリースされたこの作品は、2024年の最高傑作のひとつとして広く評価された。NPRのシェルドン・ピアースはレビューの中でこのアルバムを次のように絶賛している。

「彼女の無限のビジョンが完全に解き放たれた、待望のTDEからのデビュー・アルバム“Alligator Bites Never Heal”は、進化の過程で次のステップを悠々と飛び越えていくような圧倒的な作品だ。戦略的とも思える理由からミックステープと銘打たれたこの作品には、その内容はプロモーション中のラッパーらしい奔放なエネルギーに満ちつつも、あまりにも綿密かつ卓越しており、単なるショーケースではなく、彼女の決意を示す完璧に練り上げられた声明——まるでテープカットのような一作に仕上がっている」