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ドーチー、2025年の米ビルボード「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」に選出

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3月 15, 2025

Photo: Kevin Mazur/Getty Images for The Recording Academy

フロリダ出身のラッパー、ドーチー（Doechii）の快進撃が続いている。米ビルボードは、彼女が2025年の「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」に選ばれたことを発表。この栄誉ある賞は、現地時間3月29日にカリフォルニア州イングルウッドのハリウッド・パーク内にあるYouTubeシアターで開催される“ビルボード・ウィメン・イン・ミュージック・アワード”で授与される予定だ。

【和訳】Doechii – DENIAL IS A RIVER / ドーチー

ドーチーは、2023年の同アワードで「ライジング・スター」賞を受賞しており、レディー・ガガとアリアナ・グランデに続き、「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」とのW受賞を果たした3人目のアーティストとなった。「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」の歴代受賞者には、カロルG、SZA、オリヴィア・ロドリゴ、カーディ・B、ビリー・アイリッシュ、セレーナ・ゴメス、マドンナ、テイラー・スウィフトなど、錚々たる面々が名を連ねている。

ビルボードの編集ディレクターであるハンナ・カープは、ドーチーの選出について次のように述べている。

「2023年にビルボード・ウィメン・イン・ミュージックの“ライジング・スター”を受賞以降も、ドーチーはその大胆な創造性と卓越した才能で、音楽業界で急速に注目を集めました。彼女はジャンルを融合させたサウンドで、音楽業界におけるパイオニアの新たな定義を生み出しています。ドーチーの活躍を称え、今後のさらなる成功を応援できることを光栄に思います」

「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」の受賞は、ドーチーにとって近年の大きな功績のひとつだ。2月2日、彼女のデビュー・アルバム『Alligator Bites Never Heal』が第66回グラミー賞で“最優秀ラップ・アルバム賞”を受賞し、カーディ・Bに次ぐ史上2人目のソロ女性アーティスト、さらにフージーズとして受賞したローリン・ヒルを含めると史上3人目の女性受賞者となった。

グラミー賞の授賞式では、「Denial Is a River」と「Catfish」のメドレーを披露し、彼女のパフォーマンスはその夜のハイライトとして絶賛された。音楽メディアStereogumのトム・ブレイハンは、レビューで「ドーチーはとんでもない才能の持ち主で、テレビでパフォーマンスする時は、ほとんどイージーモードでゲームをプレイしているかのようだ」と称賛。さらに今年2月には、NAACPイメージ・アワードで“最優秀新人アーティスト賞”にも輝いている。

Doechii – CATFISH / DENIAL IS A RIVER (Live From The 67th Grammy Awards/2025)

『Alligator Bites Never Heal』は批評家からも絶賛され、ローリング・ストーン誌やAllMusic Guideなどのメディアで高い評価を獲得した。また、本作は商業的にも成功を収めており、全米アルバム・チャート（Billboard 200）で最高14位を記録し、「What It Is (Block Boy)」や「Denial Is a River」などのヒット曲を生み出している。

さらには5年前に発表されたキャリア初期の人気曲「Anxiety」が、最近TikTokで再び注目を集めてことをうけ、3月5日に公開配信を開始されるとチャートを上がり始め、3月14日にはSpotifyのGlobalチャートで2位を獲得するまでとなっている。

この楽曲は、2019年に彼女の自宅のベッドルームで録音されたもので、2020年にセルフ・リリースしたミックステープ『Coven Music Sessions』に収録されていた。約4分間のこの楽曲では、ドーチーが、ゴティエとキンブラによる2011年のヒット曲「Somebody That I Used to Know」のインストゥルメンタルに乗せて、アドリブを交えながらラップと歌を巧みに披露している。

Doechii – Anxiety (Visualizer)

Written By Sam Armstrong

ドーチー『Alligator Bites Never Heal』
2024年8月30日発売
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