ダニー・ボイル監督、セックス・ピストルズのスティーヴ・ジョーンズを描く『Pistol』製作決定
セックス・ピストルズ(Sex Pistols)のギタリスト、スティーヴ・
スティーヴ・ジョーンズが2018年に発表した回顧録『Lonely Boy: Tales from a Sex Pistol』を原作とするこの米ケーブルテレビ局FXのリミテッド・ドラマ・シリーズでの配役は以下のとおり。
パメラ・ルーク:メイジー・ウィリアムズ(『ゲーム・オブ・スローンズ』)
スティーヴ・ジョーンズ:トビー・ウォレス(映画『ベイビーティース』)
ジョン・ライドン:アンソン・ブーン(『1917 命をかけた伝令』)
シド・ヴィシャス:ルイス・パートリッジ(『エノーラ・ホームズの事件簿』)
ポール・クック:ジェイコブ・スレイター(『The Serpent』)
グレン・マトロック:ファビアン・フランケル(『ラスト・クリスマス』)
ワリー・ナイチンゲール:ディラン・ルエリン(『デリー・ガールズ 〜アイルランド青春物語〜』)
クリッシー・ハインド:シドニー・チャンドラー(『Don’t Worry Darling』)
ナンシー・スパンゲン:エマ・アップルトン(『ウィッチャー』)
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全6編で構成されるドラマ『Pistol』の事前PRには次のように記されている。
「西ロンドンの公営団地から、ヴィヴィアン・ウエストウッドとマルコム・マクラーレンが手掛けた悪名高いキングスロードのファッション・ブティック“SEX”、そして、史上最も影響力を持つアルバムの1つとして挙げられることの多い“勝手にしやがれ!(原題:Never Mind the Bollocks)”のリリースに伴う国際的な論争などを描き出している。彼らのシングル‘God Save the Queen’は、BBCによって放送が禁止され、英NMEのチャートでは首位に輝きながら、公式のUKシングル・チャートでは2位となり、この曲が意図的に首位から外されたことへの非難を生んだ。君主制国家への攻撃を避けるために、全英チャート史上唯一、この曲は空欄でリストに掲載された」
今作の監督兼製作総指揮を務めるダニー・ボイルは、セックス・ピストルズの成功について次のように説明している。
「仲間と一緒に“ザ・クラウン”と“ダウントン・アビー”の世界に進入して、彼らが象徴するすべてのものに、歌と怒りを絶叫することを想像してみてください。これはイギリスの社会と文化が永遠に変わった瞬間です。それはイギリスのストリート・カルチャーの起爆点であり、平凡な若者たちがステージに立ち、彼らの怒りとファッションを爆発させるようになり、そして誰もが彼らを観て、聴かなければならなかった。誰もが彼らを恐れるか、もしくは真似ていた。それがセックス・ピストルズなんです。その中心にいたのが、史上最高のギタリスト・ランキングで94位に選ばれているスティーヴ・ジョーンズであり、この作品は、彼がいかにして、彼自身の言葉を借りれば、“若く魅力的で、教養はないが盗癖のある時代の寵児”になったのかを描いたものなんです」
クレイグ・ピアース(『華麗なるギャツビー』)とフランク・コートレル・ボイド(『24アワー・パーティ・ピープル』)が脚本を手掛ける『Pistol』の公式なプレミア公開日は現時点では未定だが、2021年3月7日から撮影が開始される予定だ。
Written By Tim Peacock
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