21歳のラッパーのジュース・ワールド(Juice Wrld)が急逝

Published on

人気上昇中だったヒップ・ホップ界の若きラッパー、ジュース・ワールドが2019年12月8日(日)、21歳で急逝した。

ニューヨーク・タイムズ紙は、ミュージシャンのジュース・ワールドこと本名ジャラド・ヒギンスが、シカゴ・ミッドウェー国際空港で救急搬送された後、逝去したことを報じた。

シカゴ消防局、シカゴ市警察、そしてイリノイ州クック群の検視局によると、ジュース・ワールドはプライベート・ジェットを降りた後に発作を起こし、緊急隊員が空港に到着したのは同日の午前3時30分。ジュース・ワールドはオーク・ローンにあるアドヴォケイト・キリスト・メディカル・センターに緊急搬送されたが、後に死亡が報告された。

彼が所属していたインタースコープ/ゲフィン/A&Mレコーズはこう声明を発表している。

「ジュース・ワールドは、短い期間ながら、世界に大きなインパクトを残しました。彼は心優しく、溢れる創造力の持ち主で、何よりもファンを愛し、大事にしていた特別な人物であり、そしてアーティストでした。彼のように優しく、皆から愛されていた人物を失ってしまい、悲しみに打ちのめされています。彼のご遺族、友人、ならびに彼のレーベルGrade Aの方々、そして世界中のファンの皆様に心よりお悔やみ申し上げます」

つい7日前の12月2日に21歳の誕生日を迎えたばかりだったジュース・ワールドは、今最も将来を有望視されていたヒップ・ホップ界の若手スターのひとりだった。スティングの「Shape Of My Heart」をサンプリングし全米チャートで最高2位を獲得した2018年のシングル「Lucid Dreams」で一躍注目を集め、今年3月にリリースした2作目のスタジオ・アルバム『Death Race for Love』では自身初の全米1位を獲得し、メインストリームで成功を果たしたサウンドクラウド出身ラッパーの1人となった。

 

ジュース・ワールドは年内に、12月14日にロサンゼルスで、12月31日にはミネアポリスでそれぞれ単独公演を開催する予定だった。今年2月から3月にかけては、ニッキー・ミナージュとの<Nicki Wrld Tour>を開催していた。

彼の訃報を受けて、ソーシャル・メディア上では続々と追悼コメントがアップされている。

今年夏にリリースされたシングル「Hate Me」でジュース・ワールドとコラボレーションしたエリー・ゴールディングは、2人で撮影したセルフィーをアップし、こう綴った。

「信じられないです…あんなに優しかったのに。ミュージック・ビデオ撮影の時のあなたやすごく仲が良かったあなたのご家族との姿は一生忘れません。あなたの人生はまだ始まったばかりで、もっともっと活躍できたはずだったのに。ジュース、あなたがいなくなって寂しくなります」

 

 

シカゴ市警察の代理人であるアンソニー・グリエルミ曰く、「犯罪行為の形跡はなかった」とのことで、現在、目撃者への聞き取り調査と、検視局による死因の特定を行いながら調査を進めているが、検死はまだ行われてないそうだ。


ジュース・ワールド『Death Race for Love』』
発売中
iTunes / Apple Music / Spotify



 

Share this story

Don't Miss

{"vars":{"account":"UA-90870517-1"},"triggers":{"trackPageview":{"on":"visible","request":"pageview"}}}
モバイルバージョンを終了