ハートの伝記映画が製作中であることが明らかに。脚本・監督はスリーター・キニーのメンバー
米ネット・ラジオ局“シリウスXM”の番組「Volume West」に出演したアン・ウィルソンが、Amazonでハート(Heart)の伝記映画を製作中であることを明かした。
現在はまだ製作初期の段階にある同映画の脚本・監督を務めるのは、アメリカのTVコメディ・シリーズ『ポートランディア』の共同製作者やインディーバンド、スリーター・キニーのメンバーとしても知られるキャリー・ブラウンスタインで、リンダ・オブストがプロデュースを手掛ける。
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ハートのフロントマンであるアン・ウィルソンは、新型コロナウイルスのパンデミックによる影響で製作に遅れが生じているこの伝記映画の詳細について多くを明かさなかったが、脚本は、彼女と妹ナンシーの幼少期に始まり、90年代を通しての彼女たちのストーリーが展開されていくという。
「何人かの女優がキャストに名乗り出てくれてますが、まだ誰も決まってはいません。ナンシーと私の役をキャスティング中であることは聞いています」と彼女は番組に語った。
60年代後半にスティーブ・フォッセンが、マイク&ロジャーのフィッシャー兄弟、ドン
ハートは、そのキャリアを通じて全世界で3,500万枚以上のレコードを売り上げ、2013年にはクリス・コーネルがプレゼンターとなりロックンロールの殿堂入りを果たした。音楽ライターのパーク・ピュータボーは、その時の殿堂入りに際したエッセイで、今回の映画化を予見していたかのような文章を記している。
「ハートの物語は、きっと素晴らしい映画になるでしょう。偉大な成功を収めた多くのロック・グループ同様に、そこには才能、苦闘、忍耐、逆境、そして勝利といった古典的な物語がありますが、そこに美しく、決然たる姉妹がこのバンドを率いていた、という事実がハートの物語を他とは違うユニークなものにするのです。アンとナンシーのウィルソン姉妹は、偏見と性差別がはびこっていた70年代半ばにおいて、自らが男性優位の音楽ビジネスの流れに逆らってことを悟っていたのです」
ハートの伝記映画で脚本・監督を務めるキャリー・ブラウンスタインは、かつて彼女が在籍していたインディーバンド、スリーター・キニー(Sleater-Kinney)での活動や、セイント・ヴィンセントことアニー・クラークとの共同脚本などから得た自身の経験を、ハートのキャリアを描いたこの映画監督デビュー作で十二分に発揮する準備はできているようだ。
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