世界最大級の奇祭「バーニングマン」で蛍のように点灯する600台のドローン群とオランダ人ピアニスト、ユップ・ベヴィンが共演
オランダ出身のストリーミング時代を代表するピアニスト、ユップ・ベヴィンが、8月26日から9月3日の期間にアメリカのネバダ州、ブラックロック砂漠で行われた世界最大級の奇祭と呼ばれる「バーニングマン」にて、オランダのアート・デザイン・デュオのStudio Driftによって蛍のように光る600台のドローン群と共演した映像が公開となった。
ユップ・ベヴィンはオランダ出身のピアニスト。彼の奏でるピアノの音色は不思議なセピア色を帯びていると評され、身長207cmの体格から紡ぎだされる優しいピアノ・タッチで幅広い層の人々の心を瞬時に捉えて人気を獲得。新曲がリリースされると世界最大のストリーミング音楽サービスSpotifyでのメジャーなプレイリストに選ばれ、音楽ストリーミングが成長するのと同時にスターダムに躍り出た新世代の存在。
バーニングマンは、ブラックロック砂漠にて1986年から開催されている音楽とアートの祭典で、ユップ・ベヴィンが参加した2018年度には約7万人が参加。約1週間の間、まるで映画『マッドマックス』のような世界観の中で行われるそのお祭りでは、お金が使えず、食物や必要なものを物々交換や人に与えたりもらったりしながら参加者によって行われる音楽コンサートやアートを楽しんで生活するもの。
今年行われた「バーニングマン」にて行われた、Studio Driftによる「Franchise Freedom」と名付けられたアート・パフォーマンスは、600台もの光るドローンを砂漠の夜空に飛ばし、特別に作られたアルゴリズムによって600台のドローンが自由に、時に連帯して幻想的な光を見せた。ユップ・ベヴィンは現地で自身の曲「Ab Ovo」(邦題:はじめから)をピアノで奏で、その優しい音色で大規模な夜空でのアート・パフォーマンスに花を添えている。
そのユップ・ベヴィンは、9月28日にデジタル先行、10月26日にはCDとLPでも発売となった『CONATUS』を発売。このアルバムは今までのユップの楽曲を他のアーティストによるリワークやリミックス、そして別ヴァージョンなどを収録している。日本では輸入盤での発売となる。そしてユップは現在3枚目となるアルバム『Henosis』を制作中、来年にリリースされるとアナウンスされている。
ユップ・ベヴィン『CONATUS』