バディ・ホリーの音楽人生を描く伝記映画『Clear Lake』が製作決定
バディ・ホリー(Buddy Holly)と、人種の壁を打ち壊すことに尽力した彼の音楽人生が、親族公認の伝記映画『Clear Lake』として描かれることになった。『ドライビング Miss デイジー』などの作品を手掛けたブルース・ベレスフォードが監督を務める。
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バディ・ホリーの未亡人であるマリア・エレナ・ホリーと、彼の遺産を管理するホリー財団との共同製作による映画『Clear Lake』は、1958年にバディ・ホリーが、リトル・アンソニー&インペリアルズの共同創設者であるクラレンス・コリンズをゲストに迎えて敢行した“Biggest Show of Stars tour”や、1959年にバディ・ホリーの命を奪ったアイオワ州クリアレイク郊外での飛行機墜落事故に焦点を当てている。
同映画は、当初2018年に、“音楽が死んだ日 / The Day the Music Died”とされている彼の命日である2月3日から60年(没後60年)の追悼プロジェクトとして公開される予定だったが、記念日を逃してしまった後、ブルース・ベレスフォード監督が製作チームに加わり、指揮を執ることになった。ブルースは公式声明の中でこう述べている。
「映画“Clear Lake”に惹かれたのは、脚本がバディ・ホリーとその時代の悲劇的な物語を、魅力的なディテールと生き生きとした人物描写で伝えているからです。言うまでもなく、素晴らしい音楽も大きな魅力でした」
ザ・クリケッツを率いたバディ・ホリーの音楽人生は、1978年にも伝記映画『バディ・ホリー・ストーリー』(下記動画)として公開され、バディ役を演じた主演のゲイリー・ビジーは、アカデミー賞の“主演男優賞”にノミネートされた。また、1987年に公開されたリッチー・ヴァレンスの伝記映画『ラ・バンバ』では、マーシャル・クレンショウがバディ役で出演している。
ハリウッド・リポーター誌によると、新型コロナウイルスによる規制が解除され次第、映画『Clear Lake』は2020年後半にも撮影が開始される見込みで、同作のキャスティングはオンラインを通じてすでに始まっているという。
プロデューサーのリック・フレンチは、同誌のインタビューにこう語っている。
「この物語の根底にあるのは、黒人、ヒスパニック、白人のアーティストたちが、人種の壁を打ち壊し、真の意味で初めて一緒に音楽ツアーに参加したことにあり、それはジャッキー・ロビンソンがプロ野球を通じて成し遂げたことに似ています」
1950年代アメリカにおけるロックンロールの中心人物の一人として広く知られているバディ・ホリーは、1959年、アイオワ州クリアレイクの飛行機事故でリッチー・ヴァレンス、J.P.リチャードソンと共に命を落とした。享年22の若さだった。
Written By Tim Peacock
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