新型コロナにより1年以上も閉鎖していたNYブロードウェイの劇場が9月からフルキャパシティで再開へ

Published on

Photo: Spencer Platt/Getty Images

新型コロナウイルスのパンデミックにより1年以上も閉鎖されていたブロードウェイが、この秋から再開に乗り出す。 アンドリュー・クオモ知事は、ニューヨークの象徴であるブロードウェイの劇場が、2021年9月14日からフルキャパシティで再開することを発表した。

<関連記事>
フローレンス・アンド・ザ・マシーンが『GoT』放送後に過去最多Shazam記録を樹立
ミュージカル映画の浮き沈みの歴史と魅力的名作たち

クオモ知事は次のように述べている。

「ブロードウェイは、ニューヨークのアイデンティティーの中核であり、無数のパフォーマーやショーに関わるクリエイターたちを雇用する私たちの経済の大きな一端を担っています。そして今年9月、再びショーの幕が上がります。世界中の人々が、芸術や文化の体験や、ブロードウェイでのアイコニックなミュージカルを観るためにニューヨークを訪れていますが、悲しいことに、パンデミックの影響で、このニューヨークならではの体験が一時中断されてしまいました。ただ幸いにも、データでの監視を続けながら、経済活動を再開する中で、この度、ブロードウェイ公演を9月からフルキャパシティで再開できる目処が立ち、人々に愛されている世界的なアトラクションを復活させることができそうです」

また、クオモ氏は声明の中で、今後ニューヨーク州はブロードウェイ業界のパートナーたちと緊密に連絡をとりながら、安全な再開に向けて計画を練っていく考えを明らかにした。これら計画には、フェイスマスク、健康診断、空気清浄や換気の強化、徹底した清掃と消毒など、適切な健康プロトコルに柔軟に対応していくことが含まれている。

2020年3月12日から閉鎖されていたブロードウェイは、当初2020年9月6日の“労働者の日(Labor Day)”にあわせて再開される予定だったが、新型コロナウイルスが依然として猛威を振るい、ワクチンが広く普及していない事態が明らかになったことから、ニューヨーク州は、2021年まで劇場閉鎖を継続する決断に至り、これを受けて、プロデューサーや劇場オーナーの業界団体であるブロードウェイ・リーグは、ニューヨークで上演されるミュージカルのチケット販売を5月まで停止していた。

しかし、このような苦境に立たされながらも、今年はブロードウェイにとって大きな一年になりそうだ。昨年の夏、ミュージカル『ハミルトン』がDisney+ (ディズニープラス)で配信され、世界中の熱狂的なファンがこの人気作品を観ることができるようになった。また、ミュージカル版『ゲーム・オブ・スローンズ』や、フローレンス・ウェルチ(Florence Welch)が音楽を担当する『華麗なるギャツビー』など、劇場運営者たちは心躍る新作舞台の公開に向けて準備を進めている。

Written By Will Schube




Share this story

Don't Miss

{"vars":{"account":"UA-90870517-1"},"triggers":{"trackPageview":{"on":"visible","request":"pageview"}}}
モバイルバージョンを終了