英国のギター・ヒーロー、ウィルコ・ジョンソンが75歳で逝去

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Wilko Johnson performs at O2 Shepherd's Bush Empire on October 18, 2022 in London. Photo: Lorne Thomson/Redferns

英国音楽界の生きる伝説であり、その音楽だけではなく、2013年に末期の膵臓癌と診断された状態から驚異的かつストイックに回復したことの両方の点で、多くの人にとってのヒーローだったウィルコ・ジョンソン(Wilko Johnson)が、2022年11月23日に75歳で逝去した。享年75だった。彼のソーシャルメディアのアカウントには、次のようなメッセージが書かれている。

「これは私たちが決してしたくなかった発表であり、非常に重い心境です。ウィルコ・ジョンソンが亡くなりました。彼は11月21日に自宅で旅立ちました。このとても悲しい時に、家族のプライバシーを尊重していただきありがとうございます。RIP ウィルコ・ジョンソン」

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その生涯

1947年7月12日にイングランド東部エセックスの町キャンヴィー島で生まれたウィルコ・ジョンソンは、その独特の肉体美を持つテレキャスターの演奏スタイルで大いに称賛され、地元のリズム&ブルース風味のロッカー、ドクター・フィールグッドのメンバーとして脚光を浴びるようになった。

1970年代の盛んなパブ・ロック・サーキットから登場した彼らは、セールス的にも大きな成功を収め、1976年にはライブ・アルバム『Stupidity』でイギリスのチャートで首位に立った。

才能あるソングライターだったジョンソンは、グループの記念すべき初期シングル「Roxette」「She Does It Right」「Back In The Night」「Sneaking Suspicion」も作曲している。

1977年、シングル「Milk and Alcohol」がトップ10に入る前に、ウィルコはジピー・メイヨーと入れ替わりに脱退した。その後ウィルコはソリッド・センダースやザ・ウィルコ・ジョンソン・バンドを結成し、その後何十年もの間、風変わりなロックの個性の象徴であり続けた。

2013年1月、ジョンソンは末期の膵臓癌と診断されたが、BBC Radio 4で末期と思われる状態についてインタビューに答えたところ、それを聞いた医師がセカンドオピニオンを提供し、最終的にはより良質の診断が下されたことは有名な話だ。その前に、お別れツアーと、最後のアルバム・プロジェクトとなる、ロジャー・ダルトリーとのコラボレーション作品『Going Back Home』を発表し、大成功を収めている。

2014年、ウィルコは11時間に及ぶ手術で3kgの腫瘍を摘出し、「赤ん坊の大きさ」と、トレードマークともいえるほど無表情に言い放った後、癌を克服したことを宣言。その後、さらに10年近くライブ活動を続け、先月にはシェパーズ・ブッシュ・エンパイアでロンドン公演を行ったばかりだった。

Written By Paul Sexton



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