ブラッドリー・クーパーが監督/脚本/主演、バーンスタインの伝記映画『Maestro』の予告編公開
2018年に公開された『アリー/ スター誕生』で監督デビューを果たしたブラッドリー・クーパー(Bradley Cooper)が監督を務める、世界的指揮者・作曲家のレナード・バーンスタイン(Leonard Bernstein)の伝記映画『Maestro』の予告編映像が初公開された。
映画『Maestro』は、ブロードウェイ・ミュージカル『ウエスト・サイド・ストーリー』の作曲をはじめ、『オン・ザ・タウン』など他の影響力のあるミュージカルや映画『波止場』の音楽も手掛けたことで知られ、16度のグラミー賞受賞のほか、1959年から1969年までニューヨーク・フィルハーモニックの音楽監督を務めたレナード・バーンスタインの生涯を、キャリー・マリガン演じる妻フェリシア・モンテアレグレとの波乱に満ちた結婚生活を中心に描いだ作品だ。
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同映画は今年9月にベネチア国際映画祭でのプレミア上映を経て、11月22日に一部の劇場で公開され、12月20日にはNetflixで配信される。
ブラッドリー・クーパーが監督、共同脚本、共同プロデューサー、主演を務める本作にはマーティン・スコセッシ、スティーブン・スピルバーグ、フレッド・ベルナー、エイミー・ダーニング、クリスティ・マコスコ・クリーガーがプロデューサーを担当。カーラ・ライジ、ジョシュ・シンガー、ボビー・ヴィルヘルム、ウェストン・ミドルトン、トレーシー・ランドンがエグゼクティブ・プロデューサーとして名を連ねており、映画『スポットライト 世紀のスクープ』の脚本家として知られるジョシュ・シンガーがブラッドリー・クーパーと共同で脚本を手掛けている。また、同映画には、バーンスタインの娘のひとりジェイミー役でマヤ・ホークが、レナード・バーンスタインの妹シャーリー役でサラ・シルヴァーマンが出演している。
今年初め、映画『TAR/ター』で架空の指揮者リディア・ター役を演じたケイト・ブランシェットと共に、賞レース・シーズンのラウンドテーブルに参加したブラッドリー・クーパーは、この新作映画についてこう語っていた。
「(『TAR/ター』と)同じ世界のプロジェクトに携わったことで、その世界や指揮台に対して尊敬の念を抱くようになったんです。これまでの人生の中で最も恐ろしい経験でした。そして、とても奇妙なことに、多くの人に、“指揮者は一体何をする人なの?あの台に上がってこんな仕草をしているだけなんじゃない?”って訊かれるのですが、僕は、“それは、あなたがやってみたいことの中で最も難しいことです。あんなに難しいことはありません”って答えたんです」
Written By Hannah Zwick
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