U2のボノ、“エイズと貧困に対する先駆的な活動家”としての功績を讃えられ米大統領自由勲章を受章

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Photo: Tom Brenner/Getty Images

U2のボノ(Bono)が、2025年1月4日、ホワイトハウスで行われた式典において、ジョー・バイデン米大統領より大統領自由勲章を授与された。

アメリカにおける民間人の最高栄誉として「アメリカの繁栄、価値観、安全保障、世界平和、またはその他の重要な社会的、公的または私的な取り組みに対して顕著な貢献をした個人」に贈られる大統領自由勲章の今年の受章者には、ボノの他にも、ヒラリー・クリントン、マイケル・J・フォックス、リオネル・メッシ、アンナ・ウィンター、ラルフ・ローレン、ビル・ナイら、計19名の多彩な面々が名を連ねている。

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声明の詳細

ホワイトハウスの声明には次のように記されている。

「バイデン大統領は、偉大な指導者とは信念を持ち、すべての人に公正な機会を与え、何よりも良識を重んじる人々だと信じています。この19人の受賞者は、アメリカと世界をより良い場所にするための卓越した貢献をした偉大な指導者であり、素晴らしい人物です」

また同声明は、ボノを「エイズと貧困に対する先駆的な活動家」として紹介している。彼は、エイズ撲滅を目的とした団体(RED)や、貧困、不平等、気候変動、予防可能な病気と闘うアドボカシー団体“ONE”の共同設立者として広く知られている。2003年には、アメリカのアメリカ大統領エイズ救済緊急計画(PEPFAR)に対する超党派の支持を構築する上で重要な役割を果たした。ボノは同プログラムを 「新型コロナウィルス以前の単一の病気と闘う歴史上、唯一最大の保健介入 」と呼んでいる。

ボノは自身のインスタグラムで次のように謝意を述べた。

「ありがとう、バイデン大統領。フロントマンが謙虚になることはあまりありませんが、今日はそうでした。ロックンロールが私に自由を与え、その自由が、もっと厳しい闘いを強いられている人々と共に活動する特権を与えてくれました。私の声を見つける手助けをしてくれたバンドメイトのエッジ、アダム、ラリーにも感謝を捧げたいと思います」

また、この大統領自由勲章の受賞に伴い、ボノはThe Atlantic誌に「自由というゴージャスで地味な仕事(The Gorgeous, Unglamorous Work of Freedom)」と題した記事を発表している。

その他のボノ関連のニュースとして、昨年11月、U2の2004年のアルバム『How to Dismantle an Atomic Bomb』の発売20周年を記念したデラックス・エディション『How to Re-assemble an Atomic Bomb』がリリースされた。また、9月には、ラスベガスの最先端施設“スフィア”でのこけら落としとして行われたU2の没入型コンサートの模様を記録した映画『V-U2: An Immersive Concert Film』が初公開され、大きな話題を呼んだ。

Written By Sam Armstrong


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2024年11月22日発売
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8LPスーパー・デラックス / 2LP限定 / 2LP / カセット



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